30歳オーバーの一児のパパです。
こんな年になっても学生やっています。日本で言うところの博士課程です。

修士で日本の企業に就職するとき、「いつか博士を取りたいな」なんて思いました。それで採用担当者に連絡して博士号を取るチャンスがあるか確認した記憶があります。

当時、内定はプラントエンジニアリング職として出ていたため、博士を取るのは「難しい」と言われました。しかしながら入社後に新部署が発足すると言われ、なぜか中央研究所配属になりました。自分も含め何人かが中央研究所に回されました。

結局、他のメンバーは研究所色に合わなかったのかプラントエンジニアに戻っていきましたが自分は研究開発の部署に留まるように指示されました。そのときに所管が「研究開発」に移りました。なので晴れて正式な研究職となったのです。


一流企業の中央研究所とは言っても、やはり企業なので当然オマンマ食べられないことには研究もクソも無いんですね。基本的には事業部(お金を稼ぐ部署)からの依頼をサイエンスで解決するのが仕事でした。

なので世間一般で想像するような「研究」とは程遠かったんですね。

とは言いつつも理系の大学を出てそういう頭を全く使わないような仕事が多いこのご時世、まだ頭を使わせてもらっていたのでマシだったかな?と思います。


仕事をしていると色々な疑問が沸き、それを解決・理解するための知識欲が出てきます。(そもそもそういう知識欲が沸かないようなら理系は向いていないと思う)

「こういう分野勉強して身に着けたいな」
「このあたりはこの本を読めば分かりそうなんだけれども…」


と、気持ちがドンドン積もっていきます。
基本的に「分からないで放置」というのが出来ない不器用な性格。分からないなら分かろうとしてそれでも分からなかったら、分かるように階段を登ろうという性格なんです。

「一度社会に出て、たくさん欲を持ってきて、それでもう一度勉強する環境を得る」

これって本当に最高の組み合わせだなって思います。
もちろん自分のテーマの研究もしないとダメなんですけれども、「サイエンスはどこかで全て繋がっている」というむちゃくちゃな理論を盾に興味のある分野の勉強はかなりやっています。


でもこの一件無駄に見える勉強のお陰で、少々の数学ではへこたれない基礎力がつきました。

今のところ思っていることですが、大学1-2年で習うような基礎数学を公式暗記ではなく本質を理解して使いこなせる、もしくは人に教えられるレベルになると研究生活で数学でつまずかなくなるのでは?と思います。
まぁ当時は単位を取ることで必死だったので、本質が分かっていなかったですね。


大学生になれば高校生の数学が簡単に見えますよね。
大学院生にちゃんとなれれば、大学生の数学が簡単に見えてくるって感じです。


日々日々、自分の知識が増えて、わからないことが分かるようになってくるのを感じて

「あー幸せ」

と思います。
この年齢でこんなチャンスを与えてもらえて、本当に周囲の人達に感謝です。家族もそうですが、自分は本当に理解のある人達に支えられています。

ちょっと経済的には厳しいですが、本当にオトナになってからの勉強ってのは良いものだと思います。


学生からストレートに博士に来た人は「この幸せなんだ」ということが理解できにくいかと思いますが、自分の興味に打ち込めることを本当に感謝してほしいと思います。



ありがとうございます。


ではよしなに。