イギリスは階級社会なので金持ちには金持ち用の貧乏人には貧乏人用の
スーパーマーケットがあります。
(貧乏人と書くと非難を浴びそうですが、自分も貧乏人なのでここでは気にせず使います)


と言っても別に驚く事ではなくて、日本でも成城石井は高級でしょうし、
イオンは割と庶民的でしょうし、地元にある怪しいスーパーは激安だったりするし。

ただ、日本と違うのは値段の差が顕著にスーパーを表すところ。


同じような商品であっても倍・3倍・4倍と値段が違うのも普通。


もちろん我が家は最貧層+1くらいのランクなので「イギリス版成城石井」には行けません。


ちょっと日本人の感覚からすると分からないくらい顕著。たとえば食パン。

下手すると一斤(日本の二倍くらいの大きさ)で安いのだと40Pくらい。
高いのは2ポンドとかそれ以上。え!5倍!?


もちろん味なんかも違うんだろうけど、日本だと
本当に安い食パン100円で美味しいヤツ230円 とかそのくらいですよね。
(普段買い物しないからあまり記憶が定かでないが)

ぼろーにゃのパンとかは、あれはちょっと食パンの域を超えてしまっているので
ここでは考えませんが。



イギリスは日本以上に社会主義よりです。富の再分配が日本以上に働いています。
だから貧しい人もちゃんと食べていけます。

また、貧乏人用スーパーにはお金持ちは余り行かないようです。
さらに面白いのは、やはり良いクラスに属している人は「安いもの」に一切目をくれないのです。
それがたとえ大して品質に差が無くても。


私の知りうる限りでスーパーマーケットの序列を書いてみます。
(イメージも入っています)

Marks and Spencer(M&S) >> Sainsbury >= TESCO, ASDA >= Morrisons > ALDI

こっちの人はM&Sを「高くて品質の良い代名詞」として使います。

「M&Sの商品みたいに品質が良い」
「M&S程じゃないけど、これも結構いけるわよ」

のように。

そして他人の家に遊びに行くときはM&Sでちょっとしたものを買っていくという具合です。


日本のデパートの代わりみたいなものでしょうかね?

子供の頃にちょっと贈り物をする際には、
私の母親は「そごう」はダメで「三越」なら良いということで、
三越を有り難がっていました。

そごうの袋はすぐに捨てるけど、三越のは取っておいて何かの時にそれに入れていく
って感じ(笑)

こちらに来る前に家族の一か月分の食費がどのくらいかかるのか?
調べました
(というのもスポンサーから貰えるお金が生活するに十分かどうか?を知るために)


三人家族500ポンドは必要!
と書いている人もいるし200ポンドでも大丈夫と言う人もいます。


私はどちらも本当だと思います。
M&Sでお買いものをしていたら500はかかるだろうし、ALDIでやれば200ポンドでいけるかもしれない。
タイムセールをか割引品を買えば100ポンドかも知れない。

100ポンドだからお肉は食べられないとかそんな事は無くて、多少品質は劣るかもしれないけど気にならない程度だと思う。(人に依りますが私は大丈夫。と言うかあまり食に興味が無い)

水のペットボトル一本2ポンド近いものから40Pくらいのものもある。
水は水でしょ?って感じ。



という事で、金が無くてもやっていける優しい国イギリスです。
グルメでない限り食費は意外と安かったりしますね。


よしなに