今日はね、朝7:30からサロンワーク開始して…
午後4:30に終了!
サラリーマンより早く上がったかもw
んでも9時間びっしりサロンワークして、ありがたい事に予約もびっしり埋まってたので充実した1日でした。
日本でもブラック企業だの残業だのっていろいろニュースになってるんでね…
アメリカはどうなの?って事で。
ちょっとだけウチのサロンのシステムを紹介します。
Frederic Fekkaiはアメリカに6店舗あるんですけど(うち3店舗はNY)
5番街にあるのがフラッグシップで、そこで働かせてもらってます。
ウチの店舗は7daysオープンで7:30-20:00が営業時間です。(日曜のみ12:00-19:00)
スタッフはシフト制。
基本的には週40時間勤務です。
(1日8時間×週5日)
1日の実質拘束時間は9時間ですが、うち1時間はランチブレイクで休憩を取ってもらうので、稼働時間は8時間という計算。
スタイリストは完全歩合制で、アシスタントは時給です。給料+チップが収入になります。
ま、多少の違いはあるにしろ「表向き」では日本のそれとほとんど変わりません。
違うといえば、本当にほとんどそれ以外の勤務時間はないという事。
スタイリストの場合はね、変動ありです。
- お客様のために早く行ったり、残ったりする事もあります。
- ディレクタークラスは基本週4日の勤務です。
- 幼い子供がいるママとかは週に2〜3日の出勤の人もいます。
- ランチブレイクは取るかどうかは自由なので、予約を解放しておくと1日9時間体制になります。
- 最後に予約が入ってなければ、その時点で帰ります。
アシスタントの場合は
- 週の勤務時間が40時間を超える事もたまにはあります。(でも40時間を超えた後の時給は倍額を払わなければならないという法律があるので、会社側は40時間を超えないようにコントロールしてます)
- 火曜日は18時で営業を終了して、そこから2時間は「レッスン」の時間。この時間も時給は発生します。
- 月に一回のミーティングの時間も時給は発生します。
- 掃除は掃除のスタッフがいるので、開店前にお店を掃除したりする必要はありません。
- 練習モデルは基本、お店が用意するのでモデハン等はする必要がありません。
こんな感じです。僕からすると…至れり尽くせりというか…
ちなみに、これはNYでもかなり特殊な方です。
(NYの美容室でも、本当に様々な営業体制がありますので。これがNYとは思わないでくださいね!)
アメリカは訴訟大国なので、会社が大きい為、リスクマネジメントを兼ねて環境を整えざるを得なかったという感じでしょうか。
この環境下で何が起こるかというと…
やっぱりね、同じなんですよ。
2:6:2の法則ね。
2割のヤル気があるスタッフと、6割の普通のスタッフ、そして2割のネガティヴなスタッフ。
これはもう認めるしかない自然の法則とでもいいましょうか…人種が違っても一緒なんですね。
「ポジティブな2割」だけを集めてチームを作っても、やがてそのチームも2:6:2になっていくのだそうです。
んで、まず「ネガティヴな2割」
「恵まれてる事」に全く気付かないで、不平不満を訴えるスタッフがちらほら…まぁ、何が「恵まれてる」かは人によって違いますけとね…
小さいお店の方が合ってるスタッフもいるし、そもそも美容師よりやりたい仕事が出てきちゃったりもしますから。しょうがないんですそこは。
会社もそこを引き止めるような事は全くしません。ウチの場合では、会社にとってネガティヴ要素になり得るスタッフはクビになります。
んで、「普通の6割」
まぁ、途中でポジティブ組に移ったり、ネガティヴ組に移ったりもしますが…
スタイリストやカラーリストとしてデビューするのを急ぐ事もなく。かといってヤル気がない訳でもなく。ちゃんと与えられた仕事を全うする人が多い気がします。ま、その辺も日本と一緒ですね。
んで、「ポジティブ2割」
志が高く、週に2時間のレッスンでは満足できず、友人宅に行ったり、自宅に招いたりして「髪に触れて」練習します。自分で道具を一式揃えるだけでもお金がかかりますが、ちゃんとそれを「投資」だと理解してます。
アシスタントによっては、出勤時間外に、出張で「お客さん」の髪をやりにいったりもしてます。
自分のシフトの開始時間より早く来て、バックルームでウィッグ相手に練習してたりもします。
休みの日には実費でセミナーを受けに行ったり、カメラマンやメイクアップアーティストと組んで作品撮りをしたりします。
結局、週の40時間以外でも、多くの「自分の時間」を「投資」に使います。
この構図は…
僕が東京で働いていた時とほとんど同じなんですよ。
やる人はやるんです。上手くなりたいんだもん。夢見てんだもん。
そらに、やらない人はやらないんです。どんなに福利厚生、環境整えたって、ありがたみなんてその時はわからないんです。
ま、でもね。
やはり「無駄がない」のはいい事だと思います。
朝の掃除は掃除のプロにお願いして、営業中もハウスキーパーが3〜4人。予約を取るのは電話専用のスタッフ、フロントはフロント。それを統括するマネージャー。モデルの管理などを担当する教育部門のマネージャーなどなど…
周りのサポートがあるお陰で、僕らが「美容師」という職業に全力を注げる環境が出来上がってます。
「ちょっと給料上げるから、掃除も予約も会計も自分たちでやって」って言われても、
たぶんウチの技術者は全員「給料から引いていいから、やってくれる人雇って」って言うでしょうね。
そして
「休みの日」というの「いつもと違う時間の使い方ができる日」
そこで色んな事を吸収したり体験したりするのも、デザインやサービス向上の糧。
「自分の時間」がたくさんあって、それを上手く使い、「質の高い生活」を送って人間としての魅力を上げるのも、「一流のお客様」を相手にするのに必要で。
そんな「質の高い生活」を見せてあげるのもディレクターをはじめ、技術者の役割。
そんな「質の高い生活」を目指して、世界中から一流の美容師がチャレンジしに来る。
パリで美容室を経営してるオーナーが、サロンを売って勝負しに来たりするんですよ!もちろんそんな場合でもアシスタントからスタートです。
僕はキツイ環境下で生活してた事もあるのでね。このありがたさというのは身にしみて感じます。
それでもね、時々冷静に見つめ直さないと、いつの間にか「当たり前」に感じてしまいそうになる事だってあるんですよね。
要所要所で自分を引き締めて。常にポジティブな2割でいれるように。
がんばろーっと。