ども。Frederic FekkaiスタイリストのTOMOです。

本日最初のお客様。男性のお客様で、来店頻度は2週間に1度。

いつもシャンプーもリンス(カットの後の細かい毛のお流し)すらもいらないと言われ、カットの所要時間は長くて15分。

周りのスタッフからも「終わり!?笑」とツッコまれる事もしばしば…

まぁ、ダラダラ無駄な事をやるのはサービスではないですからね。彼の様な忙しい人には「スピード」もサービスのうちです。

そんな彼に、最後にポロっと

「なんでトモのヘアカットは$150なんだ?安すぎるだろ。もっとチャージした方がいいよ!」


と言われました。

「価値」を認めてもらえて素直に嬉しかったです。

「カットに$150なんて高い!」

という声もある中で、彼の様に「安い」と言ってくれる人は実は少なくありません。

そんな彼が帰り際にヘアアクセサリーを見ていました。ガールフレンドに何か買っていこうと思ったみたいです。

Arexandre de Parisという、フランスのヘアデザイナーが手がけたブランドのヘアアクセサリー。

たくさん種類がある中で、彼が手に取ったのはとてもシンプルなクリップタイプのアクセサリー。小さいバタフライクリップの様な形状で、黒とゴールドで、特に目立つ装飾はついてないないタイプだったんですが、値段を見て

「Wow!!これ$60もすんの!?このプラスチックが?高いねぇ」

と言ってすぐに棚に戻しました。

その後シャンプー、コンディショナーとスタイリング剤をご購入。全て彼女用に。
ちなみにこれらの値段は合計すると余裕で$60なんてオーバーしてます。

何が言いたいかというと

彼が$150のヘアカットを安いと言ったのは、彼が$150なんて痛くも痒くも無い程稼いでるからではなく
(ちなみにとてつもなく稼いでいらっしゃいますが笑)

「彼の価値観」では、安く感じたという事です。

そして、とてつもなく稼いでいらっしゃる彼でも「プラスチックの塊」に対して払う$60は「高い」と感じたって事です。

(もちろん、そのヘアアクセサリーを気に入って購入さらる方もいらっしゃいます)

僕らが提供する「価値」ってやつは、クオリティやスピード、ホスピタリティなどなど…

形に見えるモノでは無いからこそ「分かりやすい」部分もあると思います。

特にヘアスタイルなんかの場合は「僕の手」がないと提供できないモノですからね。ネットでポチって自宅に届く、ってワケにはいかないわけで。

だからやり甲斐もあるし、楽しいんだな。この仕事は。

ちなみに、僕は「ヘアカット」をお客様に提供する事と引き換えに「頂いてるモノ」の中で1番重きを置いているのは、$150というお金ではなく「出逢い」です。

だからこのお店で働きたいと思ったし、だからカラーリストではなくスタイリストを選んだので。

だから、もっと素敵な「出逢い」を求めて

そして、その「縁」を繋ぐために

技術に磨きをかけて、勉強して

今以上の「価値」を提供できる様に頑張ろう。と思うわけです。

via TOMOHIRO ARAKAWA
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