21年上半期読書ベスト5 | ダメ人間の巣窟

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今年、
1月~6月に図書館で借りて読んだ本の中で、
面白かったと思うランキングです。

私は本を読むのが遅いので、
多くても
月に4~5冊くらいのペースで借りています。
図書館の読書記録をみると、
今年の上半期で31冊借りておりました。


5位は
今村夏子著 むらさきのスカートの女

 



2019年上半期の芥川賞を受賞した作品です。
読み終わった最初の感想は、
純文学ってこういう感じだよねって印象でした。
起承転結があって、
物語として面白いってわけじゃないの。
「で?結局、何が言いたいわけ??」って感じ。
だけどさ、
言葉の使い方とか場面の切り取り方とか、
形式というか
組み立て方は良く出来てるなって思うわけ。

高校の時にさ、
芥川龍之介の羅生門を読むでしょう。
あれだってさ、
単純に物語だけ考えたら
とんでもない内容なわけ。

ババアが死体から髪の毛を引き抜いていて、
それを咎められると、
悪い事だったとしても、
生きるためには仕方のないことだって言うわけ。
そんでさ、
ババアを責めたおっさんがさ、
今度はババアの身ぐるみを剥いでさ、
で、どっかに行っちゃうのよ。
そうしないと自分も餓死しちゃうから、
生きるためには仕方のないことだって言うわけ。

話としては、
とくにこれといって面白くもないのよ。
ただ、考察すると、
色々なテーマが見えてきて
けっこう深い気がするの。
でさ、その、考察しないといけない感じが
純文学っぽいなって思ったわけ。


4位は
佐藤愛子著 九十歳。何がめでたい

何も考えずにスラスラと読めて面白かった。
生きる哲学というのかな、
失敗しても平気、
それも経験値って感じが良いなって思う。

読んだのが1月で、
正直、内容はもうあまり覚えてない。
けど、エッセイなんて、
中身はあってないようなものだから、
それでいいのだ。


3位は
浅倉秋成著 六人の噓つきな大学生

 



面白いミステリー小説だと思ったけど、
犯人の動機はどうにも納得がいかなかった。
自分が犯人だったとして、
そんな理由で一連の行動を決定しないと思う。

それでも、
二転三転する展開は見事だと思うし、
最後まで面白く読めたので3位です。


2位は
村田沙耶香著 コンビニ人間

 



2016年上半期の芥川賞を受賞した作品。
むらさきのスカートの女と比べると、
テーマもわかりやすくて読みやすいと思う。
なによりも、物語として普通に面白い。
純文学なのに!

いや、そもそも純文学ってなによって
ことなんだけど、
物語として何を伝えたいかではなく、
考察した時に真意がわかるというか、
本来のテーマが見えてくるものが
純文学なのかなと思った。


1位は
芦沢央著 汚れた手をそこで拭かない

 



ベスト5を決めるときに、
1位の汚れた手をそこで拭かないと、
2位のコンビニ人間は即決だった。

ホラー要素のある
ミステリーといった感じで、
世にも奇妙な物語っぽい。

顛末を知ってもスッキリせず、
後味の悪いラストで終わる
ミステリー作品を、
イヤミスというのだそうだ。
へー、知らなんだ。