Nothing Unusual なんてないこと | 愛と平和の弾薬庫

愛と平和の弾薬庫

心に弾丸を。腹の底に地雷原を。
目には笑みを。
刺激より愛を。
平穏より平和を。
音源⇨ https://eggs.mu/artist/roughblue

録画しておいた「ゴジラxモスラxメカゴジラ」を妻と、

やっぱ見に行ってなかったやつだね、とか言いながら見ていた。

中学生ぐらいの頃の長澤まさみなんかも出てきてそれなりに面白がって見ていたら、

廊下からど派手にバッカーンと、何かがぶっ倒れたような音が聞こえた。

なんだろな、と非常に気にはなったが、妻が、

ごみ収集車がマンションのバカでかいゴミ容器をぶつけたんだよ、とか言ったから

そんなもんか、とまたゴジラに見入った。

はて、やがてゴジラを見終わったあたりでやたらデカい音で

左に曲がります、と聞こえてきた。なんじゃろね、と外を見たら救急車がマンションの駐車場に。

誰か熱中症にでも?と思ったんだが、救急車は誰を迎えに行く気配もなし。

見てたら警官が4人もやってきて、その中のひとりが黄色いテープでそこらを仕切り出した。

やがてそばで遊んでた子供たちに質問を始めた。11さーいとか子供らははしゃいで答えていた。

妻が言う。

さっきの大きな音、何かが落下したんだね。

なるほど、そうか、と思う。警官の周りもそんな雰囲気だし。


でも、違った。

それから買い物に出た妻が戻ってきて、町内会長から聞いてきたことを話してくれた。

21階から落ちたのは「何か」というにはあまりにも有機的なものだったということだった。

バッカーンと落ちたのは確かに「その時」に壊れた大きな窓だったけれど、

一緒に落ちたのは、普通ならはしゃぎながら話せるような代物じゃなかった。


そのあとも子供たちはマンションの「現場」が丸見えのところで元気にあそんでいた。

親が一緒の子供もいた。

別になんてことないらしいのだ。