Nowhere Fan | 愛と平和の弾薬庫

愛と平和の弾薬庫

心に弾丸を。腹の底に地雷原を。
目には笑みを。
刺激より愛を。
平穏より平和を。
音源⇨ https://eggs.mu/artist/roughblue

ロッキングオンというロック雑誌があって、そこの創刊メンバーで社長の渋谷陽一は

音楽音痴みたいなところがあるけれど、でもやっぱりなんだかんだ言っても

「素晴らしいロック評論家」で、そんな彼が言ってて最高に素晴らしい言葉だなと思うのは、


「ロックシーンだとか、そんなものはどこにもない。

 あるのは聞いてる自分とその音楽の関係だけ」


これは案外何にでも当てはまるような気がする。


たとえばプロ野球とか。


だって、タクシー運転手なんてやってると実にわかんだよね。

「ファンとしての在り方」みたいなのがみんな違う。

たとえばひとつのバンドを、

ある人はメロディーがよくて聞いてる。

ある人はリズムが心地よくて聞いてる。

ある人はボーカルの声だけ聴きたくて聞いてる。

ある人はなんとなくホッとできるからってだけで聞いてる。

ある人はみんなが聞いてるから聞いてる。

けなしながら聞いたり、涙しながら聞いたり。

それぞれに、ファン。

楽しんでる。

「ほんとのファン」なんて、どこにもいない、いなくていいんだよなあ。