世の中には不思議な曲ってのがあるもんで、
一日に五回、それを毎日続けてても全然飽きないどころか、
どんどん新しいチェックポイントが現れて、さらに好きになっちまう曲ってのを俺は知ってる。
ソウル・フラワー・ユニオンの「辺野古節」ってのがそうなんだが、
節回し、リズムの適度なゆるさ、歌詞とはやし立てるお囃子の微妙な言葉の入れ替え、
随所にふりかけられてる細々としたギターのリフ、ドラムのいかにもノッテマス!って感じの刻み、
もう絶対、嫌いになれないどころかますます好きになってく。
飽きないに続いては、どんどん軽くなってく曲。
初めはメッセージ色がうるせえ曲かもしんない、とか思いつつガチガチに聞こえてたリズムが、
聞けば聞くほどにシャープになめらかになってくる。
これまたソウル・フラワー・ユニオンの「うたは自由をめざす!」って曲なんだけど、
まずタイトルがそうでしょ、なんか腕を振り上げてる感じでしょ。
でもスペシャルズ/マッドネス系のスカリズムにスッカンスッカン乗って歌われる歌詞が、
聴くほどにその意味を軽やかにしてくのね、マジ不思議。