本当に終わったと思った。
人生というものが。
4月7日午後11時32分の震度6強。
3.11も物凄く怖かったが、
生命的危険も感じたが、
つまり、死ぬかも、と思ったんだけど、
覚悟まではしなかった。
4月7日午後11時32分、俺は覚悟しました。
ダメだ。これはダメだ、と。
こうやって終わっていくのだなあ、と。
ああ……、と。
あのニャニャメ揺れ、
その本気加減がマジマンションをぶっ潰してくると思ったのだ。
だってほんとに、/←こんな角度でマンションを揺らしたんだもの。
視界にこの角度で砂の嵐が走ったんだもの。
マンションが潰れもせず、死にもせず、揺れが収まった時、そこにあったもの、
それは「地球の悪意」だった。
地球が悪意を抱く、
そんなことは思ったこともなかったから、
そうかいそうかい、と思った。
なーんだ、対等じゃねえか。