次の更新は5年後。その時あわてぬようにメモっておこう。
受付けは、8:30~9:30。朝、7時半に起きて8:15に出発。20分ほどで免許センターへ到着。
持参品は、宮城公安委員会から送られてきた「運転免許証更新連絡書」、鉛筆、ボールペン、そして免許証。(写真はいらない。ボールペンは備え付けのものがあり結局使わなかった)
まず入ってすぐの窓口で更新手数料=3,150円(更新時講習手数料含む)を支払い、数種の書類をもらって隣りの窓口へ。次ぎ、視力検査、なのだがここが危うかった。
か~るい気持ちで右だの下だの左だの言っていたうちはよかった。見えるままに言っていたあの頃の俺は幸せ者だった。動態視力(だっけ?)検査で引っかかったのだ。前回までか~るくこなしていたのに、わからんのだ。おばちゃんおね~ちゃんはか~るく言ってくださった。「後ろにこれの大きな装置がありますから、そちらで受けなおしてください」。ガガ~ン!ガチョ~ン!こんな事態は免許を取ってから生まれて初めてなので、それだけで動揺してしまった。しかしておんつぁんが診査する台の前へ。なるほど、装置の仕組みが露わとなったちょっと大きめの装置がある。そして私の番。
ダメ。どんなに集中しても、というか集中するほどに気ばかりがあせってしまいタイミングがつかめぬ。おんつぁんは言った。「3回で(誤差が)2センチまで、でなきゃダメなんだよね。1回で7センチだもの」
はたして、休憩。
「ちょっと外に行って遠くでも見て、5分ぐらいしたらもう一回来なさい」
何がいかんのか、さっぱり自分でもわからない。はっきり言ってあせった。しかして、再度挑戦の場に臨んでも我が自信は復活せぬ。なにやら右目と左目の焦点が合わないようでもある。もしかしてメガネ?そうか、このメガネは遠くの矢印信号がしっかり見えるようにどちらかと言うと「遠距離用」に仕立ててあるのだ。それが仇になっているのだ!去年、前から使っていたメガネを尻にしいてしまい、その時に「このレンズと同じ強さで」などとほざいて作ってしまったのもいけないのかもしれない。そのレンズではもう通用しない目になってしまっていたのだ。考えてみれば8年は使っているメガネなのだ。しっかり「今現在の視力」で作るべきだったのだ。心臓はもはやバフバフ言っていた。ダメだ。もうダメだ。俺は失格するのだ。
免許をもらえない=失職、とそこまでは考えなかった。考えられなかった。目の前の、今現在起こりつつある状況に身も心もうろたえまくっていたのだ。すると、
「はい……」
なにやら力なくおんつぁんが言った。
「え……?」
何がハイなのか、さっぱりわからない。見ているとおんつぁん、ハンコを押している。もしかして、OK?
「いいんですか?」
「あんまりよくないんだけどね……」
あんまりよくない、んだけどね、ということは、あんまりよくない、を一応は否定しておるのだ。ということはあんまりよくないんだけどね、いいよ、ということか?
「じゃあ、31か32の窓口に行って」
みなさん、視力に自信のない皆さん、古いメガネで目をしょぼつかせつつもまあ大丈夫なんて言って使い続けている皆さん、免許更新はあなどれません。心当たりのある方はメガネ、新しくしてから書き換えに行きましょう。俺も5年後までの間にはメガネ新しく(!)しておきます。ちゃんと視力を測りなおして。
はたして、ゴールドではないにせよ、5年使える免許をもらって免許センターから解放されたのは午前11時でありました。(無違反ならあと30分はやく出られた)