ヒビだらけ、ツギハギだらけ、接着剤のあとだらけの鍋にいきなり鉄槌くれるやつ。俺は今後「人を憎んで罪を憎まず」。「常識」や「正しさ」で膿んだその体に娼婦の純情が流れ込むまでは。ホームレスの豊かな悲しみの前でその「常識」や「正しさ」が朽ちるまでは。
俺の今の感情は逆恨みじゃない。
たとえどんな好きな人、例えばジョン・レノンとかがやってきて「それは逆恨みだね」と言っても俺は決して翻らない。なぜなら、あなたの「この程度で壊れる物なら早く壊れたほうがいいよ」と言う妙に親しみこもったような声が聞こえてくるからだ。
訂正――先日、「とんでもないことした!」とかいうセリフをあなたにあてがったが使い方に問題があった。正しくはこう綴られるべきだった。「とんでもないことした!何されるかわかんない!怖い!」。
大丈夫。何もしないから。住所にも電話番号にもメールアドレスにもキョーミないし。では、くどくなりましたが、これでほんとに、ほなさいなら。