炎立つ―読後 | 愛と平和の弾薬庫

愛と平和の弾薬庫

心に弾丸を。腹の底に地雷原を。
目には笑みを。
刺激より愛を。
平穏より平和を。
音源⇨ https://eggs.mu/artist/roughblue

史実の羅列だけでは納得のいかない部分(長男国衡を退けての次男泰衡の継承、半年以上義経をかくまった上での襲撃、焼け爛れた義経の首級、敗走した先での配下の裏切り等々)をクリアするためには、泰衡は小心者だった、を翻さなければならなかったのだ!することで、すべての辻褄があったのだ!
高橋克彦はきっと、奥州藤原氏に関する歪んだ解釈(4代目にしてさすがに腐敗)を質さんがため、謎とされている部分を「謎なんかじゃないよう」と言わんがためにこの大長編に挑んだんだろう。
だってやっぱりなぁ、敗走に加わってる部下にやられるなんておかしすぎる。しかもその部下、頼朝にその首級をわざわざ届けてるんだぜ。名もなき人間はそこまでしない。高橋克彦が書いてる通り、陸奥の安寧を頼朝に託さんがために泰衡自らの意思で自分の首を届けさせた、と見るのが自然だ。だ!
皆さん、来年の「大河ドラマ・義経」、渡辺いっけいにはだまされないように!にに!
ああ、なんか、見たくなくなってきた。