今回は桐野夏生の『柔らかな頬』

なぜこの本を読んだかというと、単純な理由で、
ここで、井上雄彦が書いていたからです。
ええ、あのスラムダンクの井上雄彦です。

なぜか、そのたった3,4行ほどの感想を読み間違えたらしく(マジで)、
「とても優しい話だった」
って言っておられたと思いながら読んだんです。
その間違った印象のせいで、最初の2章くらいは、
「はぁ?」
って感じで。
正直面白くなかった。冒頭で事件の記事が示してあるものの、
単なる不倫話にしか見えなかったからだ。

しかし、ここで読むのをやめなくてよかった。

もうなんていうか、ここからなんすよ。
だいぶ面白くなった。
気づけば、3章から最後までほぼ一日で読んでしまった。
なんかすごい。
全員が全員、深められた世界という感じかな。
有香を探すという目的はあるものの、
そこからみんなが離れていき、自由になる。
色々と考えさせるような小説じゃないのに、
登場人物に、登場人物の色々な考えに、重ねて考えたりするんですよ。
しかも最後は…!!!!!
内海が言ったように、「そんなはずはない!」って
叫びたくなると同時に、非常に怖かった。
最後の締めくくりとかちょっと怖すぎる…

確かに面白かったです。
井上雄彦と違い、アマ目線から読んでも十分面白かった。
こういう風にして、色々と作家さんを知っていくわけっすね。
でも、この桐野夏生さんが、どんな作家か全く知らなかったから、
ミステリーなんて思わず、あたふたしてたんすけどw