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中間管理職ワーキングマザーのバランスシート

都内で一人娘を育てる中間管理職ワーキングマザーです。
なにごとも腹八分目を目指しています。

 

ごきげんよう。
都内エンタメ企業で働く中間管理職WM
深雪(みゆき)です。
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大っっっ変ご無沙汰しております。

前回更新から11ヶ月も空いてしまいました。

久しぶりにブログ更新させていただきます。

 

ブログを更新していない間も、ありがたいことに時々メッセージなどをいただいて

(もしかしたら私が届いていることに気づかずに読む前に消えてしまっているメッセージがありましたらごめんなさい🙇)

特に不登校(別室登校)時代のことなどをご質問いただくことがありました。

 

それでお返事を書かせていただいている中で、これは一回ブログの方にまとめて書いておいた方が分かりやすいんじゃないかなと感じたことがあったので、今日はその話を書かせていただきます。

 

我が家は、登校渋りが始まってから約1年すったもんだし、そうだ私立小に転入しよう!と決めて試験を受けて転入しまして、その後は毎日学校に通えるようになりました。

転校後もうすぐ2年になろうとしていますが、今も元気に楽しく通学できています。

 

ただ不登校の問題って百人いれば百通りで、実際は、転校しさえすれば万事解決!とはならないことの方が多いと思います。

我が家の場合、転校は最後の1ピースで、それよりも「約1年のすったもんだ」の期間中のプロセスの方が大きい意味があったと感じています。

その点を時系列に沿ってまとめて書いたことがなかったので、今振り返って見て「結局こういうことだったんだな」と感じていることを我が家の経緯と総括として書かせていただきます。

 


 

 

娘が登校渋りを始めたのは2年生の9月。

新型コロナによる全国一斉臨時休校が明けて間もなくの頃でした。

当初は娘の中で何が起こっているのかよく分かりませんでした。

本人は「学校に行きたくない」「学校が怖い」「ママがいい」しか言わず。

ただ単に

娘の我慢が足りないのではないか、

ラクがしたいだけなのではないか、

甘えているだけなのではないか、

何か学校を誤解しているのではないか…

そんな風に思いました。

そのため最初はなだめすかしたり説得したりして、半ば強引に登校させていました。

しかし毎朝グズるので毎日のように遅刻、登校しても数時間で具合が悪くなり連日保健室からお呼び出しされ早退、やがて朝起きられない、登校しようとするとトイレから出て来られなくなり、1ヶ月後ついに登校できなくなって3日間休みました。

ここで私は考えを切り替えることにしました。

 

理由は分からないが、とりあえず本人が学校を「怖い」と言うなら、実際に本人にとっては「怖い」んだろう本人の言葉を信じて受け止めることにしました。

そして「学校が怖い」の“学校“というワードが、小学校の中の具体的にどのような要素を指しているのか、娘本人によく聞き取って、切り分けることを試みました。

 

例えば、

⭐️担任の先生は怖い?

⭐️クラスメートは怖い?

⭐️教室の環境はどう感じる?

 ・音

 ・光

 ・匂い

 ・温度・湿度

 ・人数感

 ・椅子の座り心地 etc.

⭐️どういう時に「怖い」と感じる?一日中?特定のシチュエーション?

⭐️給食はどう感じる?

⭐️授業はどう感じる?

 ・難しすぎて分からない?

 ・簡単すぎて暇?

 ・書くことが苦痛?

 ・好きな教科、嫌いな教科?etc.

 

それから、以下のどこまでだったら許容範囲なのかを本人に確認しました。

 

⭐️学校の建物に入ること自体が無理?

⭐️学校には入れるけど、自教室に行くのは無理?

⭐️担任の先生が無理?

⭐️クラスメートが無理?

⭐️ママと一緒だったら行ける?行けない?

⭐️何時間までなら行けそう? etc.

 

結果、娘は短時間の保健室登校のような形ならなんとか行けそうな感触だったので、養護教諭に直談判し、保健室登校をさせてもらうことにしました。

ちなみにここまでの期間、小学校側からのアプローチは皆無でした。

(同時期、担任の先生が病気休職に入り、代わりの担任の先生がなかなか決まらないという状況でした)

 

保健室登校をしたことが正解だったのか不正解だったのかは、正直よく分かりません。

もしかしたら保健室登校などせず完全に休ませてしまった方が、もっと早く元気になったかもしれませんし、その逆もあり得ると思います。

こうしたら絶対にうまくいくという正解が分からない中、親が対応方針を決めていかなければいけない状況なのはとてもしんどかったです。

真っ暗闇の中、頑張る方向が分からない、もしかしたら間違った道を子供と一緒に突き進んでいるかもしれない恐怖というのが常にありました。

 

さて保健室登校をしながら、私は娘との接し方を意識して変えました。

気をつけたのは以下3点です。

 

①課題の分離

②アクティブリスニング

③話す時は「アイ・メッセージ」

 

これらについては、よろしければ▼の記事をご参照ください。

 

 

 

 

 

 

 

これらが奏功したのか、やがて娘が変わっていきました。

そして何故自分が学校へ行けなくなったのか、ある日突然、言語化して話してくれるようになりました。

 

▼こちらの記事の時です。

 

 

その他にも様々なことをお互いフラットな状態で話せるようになり、娘の生来の特性・気質や考え方のクセなどについて、私は理解が深まるようになりました。

 

一方で、別室登校の送り迎えでほぼ毎日小学校へ行っていたため、小学校の現場の実態というものも私は目にするようになります。

これらがミックスされて結論としては私はこう考えました。

 

不登校にいたる背景・原因は

本人の内部環境✖️保護者の関わり✖️学校などの外部環境

の相互作用による。

 

前述の通り「保護者」の要素は自分で変えました。

これは「育て方が間違っていた」と言うよりは、子供自身の特性・気質に対して、親の関わり方や躾のアプローチの仕方の相性が悪かったと捉えています。

同じような育て方をしても子供によって響き方が全く違うので。

 

続いて、娘本人もだいぶ変わりました。

日常の中で親が「課題の分離」を意識して過ごすようにした結果、依存心が減り自立心が育ってきていました。

完璧主義でゼロヒャク思考な面も、自覚を持ったことで折り合いの付け方を少しずつ学んでいきました。

 

とは言え、持って生まれた気質の全てが変わるわけではありません。

娘の気質と、今の小学校の相性はあまり良くない。

このまま別室登校を続けていても、いずれ娘がこの小学校に他の子と同じように通えるようになる未来がイメージできないと感じました。

正直、数ヶ月間の別室登校期間中に見聞きしたり体感したあれこれにより、私自身もこの小学校だったら通えなくなっても致し方ないと感じていたので。

 

この段階になって初めて、転校を視野に入れるようになりました。

娘自身も「新しい学校に行ってリセットしたい」というようなことを言うようになっていました。

そこで娘に、どんな学校だったら通えそうか、理想の学校像を聞きました。

その内容が公立小では実現不可能な学校だったので、娘の理想にできるだけ近い学校を探した結果、幸いなことに通学範囲内で今の私立小を見つけることができた、というのが我が家の転校に至った経緯です。

 

実際学校見学に行ったところ、本人は一目でとても気に入ってしまって、七夕の短冊に「〇〇学園に受かりますように」と書くくらいでした。

なので編入試験のための勉強も自分から意欲的に取り組んでいましたし、面接の時もしっかり

「どうしてもこの学校に入りたい」

という気持ちを自分でアピールしていました。

 


 

以上、非常に長文になってしまいましたが、結局何を一番お伝えしたいかと言うと、

「答えは本人の中にあった」

ということです。

 

ただ小学校低学年ですと、まだ言語能力も未熟で、自分で自分の考えていることをうまく整理し表現することができません。

もし登校渋りをしているお子さんがいた場合、親ができることは、まずは

子供の言うことを信じて

子供の言うことをよく聞いて

頭の中にあるモヤモヤを表現するための手助けをしてあげることなのではないか

…と今はそんな風に考えています。

 

我が家の場合、文部科学省の定義で言うところの「不登校」の状態にはなっておらず、登校渋り→別室登校→転校・復学と約1年で状況推移しましたので、比較的スムーズに問題解決にいたったケースなのではないかと思います。

結果論となりますが、無理やり学校に行かせるのを最初の1ヶ月で打ち切って、「普通に教室に通う」ことを早々に諦めた(考えを切り替えた)ことが、我ながら良い選択だったなと思っています。

あそこでいつまでも親が気持ちを切り替えなかったら、おそらくもっと事態を拗らせていたでしょう。

 

もちろん、お子さんの持って生まれた特性やご家庭の状況によっては、我が家の事例は全く参考にはならないと思います。

また、過去記事には書いておりますが、学校への復帰が必ずしも全ての子供にとって最善の道とも考えておりません。

オルタナティブスクールやフリースクール、ホームエデュケーションの方が幸せに過ごせるお子さんもいらっしゃると思います。

我が家も、もしちょうど良い私立小が見つからなかったり、転校してもやはり通えなくなるようだったら、次はそういう選択肢を視野に入れていました。

我が家はたまたまラッキーだったという側面はあるでしょう。

でももしかしたら、一部分だけでもどこかのどなたかのご参考になる部分はあるかもしれませんので、我が家の経験をシェアさせていただきました。

 

 

 

 

 

お読みいただきましてありがとうございます。

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