クラシックはあまり馴染みの無い世界でしたけれど、
こんなにも豊かな時を持てて、幸せでした。
こういったひと時がどんなに大切なのかを、
改めて感じて、来年は豊かな時を過ごそうなんて、
ひそかに決めました。
オーケストラが止まって・・・
テーマを奏でるコントラバスの緊張、
第一声を放つ男性の集中。
そしてオーケストラの後ろ席からの大合唱。
天から降って来るような迫力でした。
コレ暗譜・・・スゴイ!
コーラス隊が座っていた空席とオーケストラの空席。
祭りの後・・・
この音を聴けなかった創作者ベートーベンを思います。
私は情けなや・・・・
道に迷って・・・第一楽章は後ろの席でしたが・・・
一番後ろでも良いお席でした。
皆さんごめんなさい。
第二楽章から指定の席で・・・ゆったりでした。
数回のアンコールを終えて、
会場の外で・・・
古い仲間と、手術を控えて来られなかった友人の妹さん親子と、
帰りに赤坂のバーで(?)
コーヒーとケーキを頂きました。
豊かさとはこんなひと時なのです。
みんな感動で声が大きい・・・・
でも、日暮れ前のバーにはひとはいませんでした。
家に帰ってきたら丁度友人のO氏がTVに出るからと聞いていた時間でした。
武田鉄也氏の司会する「昭和は輝いていた」で、
ゲストにコロンビアのディレクターだったO氏が、
田代美代子さんとご一緒でした。
作曲家の吉田正氏との関りや、
松尾和子さんや相良直美さんを発見したときの、
沸き立ち等・・・穏やかに語っていました。
そして灰田勝彦氏やフランク永井氏の歌を、
ビックリするほど昔の曲なのに・・・沢山聴きました。
劇団時代灰田勝彦さんの曲はほとんど、
男性コーラスでうたっていました。
それを聴くときのO氏の反応が歌を愛するというか、
のめり込むような喜びう方なのです。
流行歌を作り歌手を発見し、育てた彼の一生を感じました。
レコード大賞と新人賞を受賞しているのです。
もう一つ、
12月28日に聞いたコーラスのバトルも感動・感動でした。
人間の声の多彩さ。
何を思って歌うのかで、人のの心に訴える力が違ってくるのでしょうか。
上手いだけでなく、力だけでもなく、
その場にいる人々の様々を一つにしてゆく、共感を広げる・・・・
ああいったコトがTVのライヴで体験できるのは初めてでした。
一流のソリストたちの完璧な技術。
アスリートの集まりが命をかけた歌声。
物まね芸人たちの多彩さの統一感。
演歌歌手たちの言葉の美しさとリズム感、そして気迫。
ママになった人たちの柔らかく心に沁み込んでくる声。
スタンスの違いの中に様々なことを学びました
koe・声・・・
何て素敵なんだろうと・・・・
そしてわたしも豊かに暮らそう、
「豊か」が、何かははっきりとは言えないけれど、
芸術の中に、自然の中に・・・求める先を広げようと・・・
静かに思います。
でも・・・・
頭と足の訓練もやはり・・豊かさと同じくらいに、
気を配ろうと思います。
迫って来る老いとは戦いながら、
でも、志は捨てないで・・・
さあかかっていらっしゃい2005年
演歌