A・I がすべての国民を監視する?!
 去年のハロウィンで、酒に酔って渋谷のスクランブル交差点で軽トラックをひっくり返して騒いでいた若者たちがいたね。1週間くらい経ってからだったかな? ほぼ全員が逮捕された。別にお互い友だちだったわけでもないのに、どうして分かったんだろう。監視カメラとA・I の顔認証ソフトのおかげだ。報道された画像から目星をつけた人物の顔をA・I に覚えさせ、街や駅などの監視カメラのデータから追跡させる。たとえば渋谷駅から下りの湘南新宿ラインに乗ったことを突き止めたら、次に降りた駅を突き止め、さらに駅からどの方向に向かったかを突き止め、今度は道路に設置されたカメラのデータからその人物の家まで確定したという。
 やる気になれば、今だってできる。この報道があってから、防犯目的で監視カメラが増えたらしい。畑やお寺までついている。監視カメラに写らないように移動することは誰もできない。
 10年先を考えてごらん。国や警察がこれらのビッグデータを管理できるようになるだろう。もうTVの刑事ドラマのように「あなたのアリバイは?」などと尋ねる必要もないのだ。犯罪予備群の者はカメラに監視させ不審な行動があれば自動的に知らせることで、即警官が駆けつける。超監視社会がやってくる。いやもう来ている。誰がどこで何をしたか(買物・食事・遊び)、全部わかる。これが悪用されたり、独裁国家のことを考えると、恐ろしくなる。カナダのある街でこれらのビッグデータを役所が管理することに住民が反対運動を起こして止めさせたというニュースがあったばかりだ。