本日は母の誕生日であります。


昨日よりアピールしてきていたので、「さぬきうどん」でも食べに行こうとドライブに誘い出した。


向かったのは香川県、風光明媚な五色台スカイライン。


五色台の山頂にある白峰寺には、大河ドラマ「平清盛」に登場した、崇徳上皇(すとくじょうこう)の御廟が祀られており、四国88ヶ所霊場の81番札所でもある。


崇徳といえば、父 鳥羽天皇と、母 璋子(たまこ)の間に生まれた第一の皇子。


しかし、実は、曽祖父にあたる白河院が、母 璋子を寵愛し産ませた子であったため、父 鳥羽院から叔父子(おじこ)と呼ばれ疎まれ続けたかわいそ~な人(;_;)


鳥羽院だって、やってられないわよね。

絶世の美女である、愛する妻 璋子が産んだ息子は、

実はおじいちゃんとの間の子供で、しかも結婚前からずっと、今も関係が続いているなんて・・・


あまりにも世間知らずで、人の心もわからない妻 璋子は

「それのどこが悪いの~?」って感じで、白河院に呼ばれたら当たり前に喜んで会いに行っちゃうし・・・

私が鳥羽院なら、愛憎の果てに気が狂ったかもしれないワ。


片や、悪いこと何にもしてないのに父に冷たくされ、日ノ本の頂点に君臨する日だけをずーっと待ちわびた崇徳。

その夢も奪われ四国の讃岐に流された彼が、天皇家を呪って怨霊になったとしても、無理からぬ話よね。


日本の怨霊史上、断トツ一位と言われる崇徳帝の御廟の前で、私は涙がとまらなくなってしまった。


この魂(たましい)は、あまりにも悲し過ぎる。

日本一の怨霊は、親の愛を知らず、深い深い悲しみに怯え震えている小さな子供のようじゃないか。

こんな魂を感じちゃったら、西行法師でなくても、

一晩中お墓の前で寄り添っていてあげたくなるよなぁ。


崇徳院は決して怨霊なんかじゃない。


確かに私はそう感じた。

その場に行ってみて初めて感じる事ってあるよね。



駐車場で待ちくたびれている母のもとに戻り、後ろ髪を引かれるように帰途についた。


気の短い父と、わがままな母と、脳天気な私が、三人で夕食を囲むいつもの団欒。

『崇徳にくらべたら、なんて幸せなんだろう』と、ほんの少しだけ思った。