残されたものは。
俺にはやっぱり、
音楽しかないのかなぁ。
バンドしか、さ。
言いたいことも、
全部は伝えられないから。
歌って歌って、
そうやって伝えるしか
俺には出来ないから。
不器用だからさ。
頭のつくりがたぶんきっと、
ものすごく不器用だから。
感じたこと、感動とか
思うこと、伝えたいこと
そうゆうのが心のなかにたくさんあるから。
だから僕は、詞を大事にして
音楽をやっているって部分があるのかな。
言葉ってなんだか
すごく一方的じゃないですか。
どう受け取るか、どう感じるか
それは言った本人には
わからないことだから。
難しいですよね、言葉っていうのは。
だから好きなんですけど。
僕だって、下手くそですし
全然大したこと言えてないんです。
その日その時、感じたことや
思ったことなんて
明日になればまた違う感情に
知らないうちに
すり替わっていたりして。
家に帰ったらとりあえず
ギター抱えて、
覚えたてのコードを一つひとつ鳴らして
今、伝えたい思いを
そのまま詞と音色に乗せられたら
僕が抱える憂鬱なんて、
きっと明日には洗い流してくれるさ。
あぁ、伝えたいのは
世界中の誰でもなくて、
本当はたった一人の人なのにな。
これだけ広くなった世界の片隅の
ほんの小さな島国で、
その中の更に小さな街の片隅で、
精一杯大きな声で
僕は世界中に届くくらい大きな声で、
たった一人君までこの唄を届けたくて
歌うことにするよ。
どんな不器用な言葉で。