業火 灯火
その周りには陽炎が覆う。
陽炎は道を惑わし、錯乱させる。
よ く目を凝らして見てほしい。
よく足元を見てほしい。
行く先だけを見続けても、
身近な物をよく見ていないと、
全てを失ってしまうよ。
燃えたぎる炎はやがて消えゆく宿命。
ふと消えた時、
暖かい心地よさが炎ではなく、
たった一つの本当に大切な物の温もりだった事、
忘れかけていた本当の炎の事、
消えてしまった後に気付いても遅いよ。
一つの勢いだけで燃え盛らないで、
後ろめたさがあるならば、
よく目を凝らして見てほしい。
全てがなくなる前に。
その炎が本物と思い突き進むならば、
私は止めないよ。