あと3日もすれば地元を離れる。
長年苦しんでいた鬱と不眠。
もう薬もいらない程には全快した。
今日は地元の友人達と居酒屋へ。
何十年も一緒にいたからね。
みんな変わったような変わらないような。
きっと根っこの部分は学生時代から何も変わっていないんだと思う。
変わってしまったのは自分だと思った。
仕事や環境のせいにするつもりは無いが、この10年で心は冷えきり、冷酷な性格へと歪んでいた。
それが普通だと思っていたし、東京で音楽を生業にするのだから当たり前だと思っていた。
でもそれは違った。
沢山失って、沢山得て、醜く歪んでいただけ。
何も無い田舎に帰り、自分と見つめ合う時間が増えた。
その中でようやく気付く。
心に負担をかけすぎたと。
才能が無い自分は頭を使って、心を切り売りするしかないと思っていた。
現にそうして過ごしてきた。
汚い仕事も沢山してきた。
攻撃的な一面や白黒はっきりしないと気がすまない性格。
そんな自分に魅力なんて無い。
少なくとも昔の自分は違ったはずだ。
誰の為でもなく自分の為に。
人に優しくするのはそうゆう事なんだと。
本当に大切な事を見失わないように。
純粋に音楽に憧れ楽しんでいた頃の自分を忘れないように。
簡単そうで一番厄介な事。
優しさは巡り巡って自分に帰ってくる。
本当の自分を少しだけ思い出した気がした。
まだ取り戻せるかな。
RotM