Love&Peace!! -78ページ目

ラーメン屋さんにて。

あがた森魚さんのライブに行く前、、小腹がすいて、ラーメン屋さんに行きました。

石巻市内のラーメン屋さんのカウンターに座りました。

このお店も、津波が来ましたが、建物は流されませんでした。

こってりスープで、縮れ麺で、割りと、好きなラーメンです。

カウンターには、5~60代の男性がいました。

醤油が、わたしの方よりにあって、手を伸ばしてとろうとしていたので、わたしは渡しました。

注文していた餃子が来たようでした。
こちらがお酢で、こちらがラー油で、こちらが白ゴマです、と、店員さんじゃないけど、説明しました。

辛いラー油は、いらないと言われました。
ツルツル頭を撫でながら、

髪によくないと思ってね。
辛いものは控えてるんだ。

と笑いました。

少しくらいなら大丈夫じゃないかなあ、と私が言ったら、笑って

じゃあ、少しだけ

と、ラー油をかけました。

そして、男性は、白ゴマを見て、

ゴマは、長生きするんだよね、

と言いました。

わたしは、どこで、なにで、長生きするかは、わからないです・・・と言いました。

男性は、
そうだよなあ、うちの妻は、津波で流されたもんなあ。
長生き、できないなあ。
俺も、あとを追うけどね・・・

・・・
あ、冗談だけどね。

と、男性は、笑いました。


男性は、女川に自宅があり、奥さんごと津波でなにもかも流されたそうです。
男性は、石巻の職場にいて、無事でした。

毎週、日曜日に、妻の墓参りに行くんだよ。
花を、毎週日曜日、添えるんだ。

と言ってました。

天気はおかしいし、石巻の雇用状況も悪いし、だんだん、日がたつにつれて、気持ちが沈んでいくんだ・・・

と、話されました。

気持ち、わかります。
周りの人は、割りと、そうです、
と、わたしは言いました。


頑張ろう
って言葉も、

って言葉も、
津波の被害にあった人には、わたしはなぜか、言えないです。
簡単に言えない言葉だなあ、と、感じます。

車には、
「がんばろう東北」
という楽天と巨人のリバーシブルの紙をダッシュボードに置いてます。
家を流された職場の人から、もらいました。
津波の後、屋根の上で、一晩漂流して過ごして助かったそうです。
車に置いているのを見て、嬉しそうに、
「飾ってくれたんだね!」
と、喜んでいて、それからは、なんとなく、ずっと、車に飾ったり、座席に置いたりしてます。

何をどう、頑張っていいのかわかりませんが、職場の人の笑顔を思いだし、負けてはいけないなあ、と思っています。

ラーメン屋で会った男性は、
とにかく、真面目に、正直に、働いて、働いて、頑張ろうと思うんだ、と話していました。

わたしは、時々、息抜きをしてくださいね、と言いました。

男性は、食べ終わり会計を済ますと、

こんな知らない、おじさんの話を聞いてくれて、ありがとう!
また、どこかで会ったら、声をかけてや~!

と、笑顔で、お店から出ていきました。

これからも、きっと、みんな、大変なんだ・・・

もしかしたら、さらに大変になるかもしれない・・・

先のことは不安だらけだけど、歩くしかないんだなあ…。























あがた森魚@石巻ラ・ストラーダ

5月25日(金)

石巻は、初めてだそうです。
先日、40周年記念の全国ツアーをしたそうです。

わたしも、ソロライブ、初めてでした。
ドキドキしました。
ライブは、よかったです。

マイクを通さず、ギターを弾き語りしながら、お客さん一人一人に歌って、よかったです。

聴いていて、友部正人さんとは似てないけど、ボブディランが好きなのかなあと思っていたら、MCで、ボブディランに影響されたと言ってました。

他の人がライブで、あがた森魚さんの曲をカバーしたのを、いくつか、聴いたことがあります。

友達に、あがた森魚さんを好きな人がいます。

あがた森魚さんの歌は、どこか、厳しい北国の雰囲気がしました。

ライブが終わって、あがたさんの本を衝動買いしてしまいました。
コインパーキングに着いたら、お財布の中身がほとんどないことに気づき、中里のコンビニまで、小雨に濡れながら、夜道を歩きました。
しかし、ATMのキャッシングはもうやっていなくて、クレジットカードもないから、山下まで、小銭を借りに歩きました。
お金を借りて、パーキングまで車で送ってもらいました。次の日、お金は返しました。

小雨の中、舗装された道を歩いてたのですが、家に帰って気づくと靴が、泥だらけで、しかも、真っ黒でした。
津波の泥でした。

お財布の中身は、気をつけようと思いました。



ゴスペルlive@石巻

5月21日(月)

仕事が終わり、石巻の門脇の西光寺での、ゴスペルの無料ライブへ行きました。

ライブは、六時半からだったので、8時近くに着いて遅くなったけど、半分くらい聴くことができました。

石巻の門脇は、津波の直撃を受けて、今はほとんどの建物がなくて、さら地になってしまった地区です。日和山のふもとの、西光寺さんは、1メートルくらい来たのですが、建物が残り、今もお寺をやっています。

シアトルのゴスペル合唱団
「トータル・エクスペリエンス・ゴスペル・クワイヤ」
のみなさんが、無料ライブを開催しました。

主催はHands Of Love(ハンズ・オブ・ラブ)プロジェクトという団体です。

ゴスペル合唱団は、2006年10月にも西光寺でコンサートを行っていますが、わたしは今回、初めて聴きました。

黒人霊歌をワシントン州に保存することに貢献したり、女性人権問題、人種差別問題などの活動で、ゴスペルを通して平和運動に貢献しているそうです。

仏教の、仏像やお経の書かれた柱があるお寺の中で、キリスト教の神を讃える歌は、面白かったです。
住職さんは、
「キリスト教と仏教 という宗教の壁を超えて、祈りの音楽を味わってほ しい」と話されていたそうです。

途中から行ったのですが、門脇は津波で、日和山のふもとの建物以外、みんなダメになって、更地になっていました。
電灯もなにもない、真っ暗な街を行きました。建物がないから、道路も真っ暗で、よく見えません。
お寺の前の焚き火で、場所がわかりました。
駐車場はいっぱいでしたが、周りは更地なので、みんな、自由に駐車していました。

門脇は、買い物したり、お寿司を食べたり、抜け道として通ったり、よく来ていました。なにもないが、いまでも不思議な感じがします。

車を停めると、お寺から百メートルくらい離れているのですが、しっかり、ぶあついコーラスと、よく通った声が、聴こえてきました。

たくさんのお客さんがいました。

ゴスペルのスタンダードなナンバーや、オリジナルの曲が歌われました。
英語の歌詞なので、日本人が追うように通訳をしてました。
前の列には、手話をしている人がいました。アメリカの手話でした。
ライブが終わって、話す機会があり、日本の手話を少し教えました。
わたしは以前、石巻で手話を習っていました。石巻オリジナルの手話もあり、方言みたいなものでしょうか、それも、ひとつだけ教えました。

曲にあわせて、となりの人と、手を繋ぐ曲がありました。あるいは、前後の人に、ポンポンと肩を叩きましょうみたいな、お客さん同士、スキンシップみたいな歌がありました。
照れ臭いのか、嫌がる人もいました。

ハンドオブラブの2012年のテーマ曲があり、歌詞の一部に、

You're all important to me
I need you to survive

「あなたたち皆、私にとって大切な人だから、どうぞ生き抜いてください」
というのがありました。

お客さんの中には、泣いている人もいました。
わたしの隣の人も、泣いていました。
ハンカチを差し出したり、肩にふれそうになりましたが、こういうときは、慰めると、せっかく出た感情が、またひっこんじゃうので、ひとり、感情を吐き出した方がいいみたいなので、そのまま、そっとしておきました。

アンコールをたくさんして、最後は、
虹の彼方へ
を歌いました。
ピアノと、ベテランさんらしき女性シンガー二人だけです。
彼女は、ゴスペルの曲じゃないけど、と話されてから歌いました。
よく通る、伸びのある声は、石巻の空に届きそうでした。

ライブのあとは、プチ打ち上げに参加して、英語は話せないけど、いろいろ伝わったり、それなりに普通に話が通じて、国や年齢は違うけど、いつも普段、普通に話しているように、身の上話などができ、笑ったり、いろいろ盛り上がって、最後にはフレンドリーに写メまで撮っちゃいました。

津波で家を流された人も、となりで、普通に、一緒に盛り上がり、笑ったりして、楽しかったよ、って話されていたので、よかったなあと思いました。