俳優さんとかタレントさんとか、いわゆるイケメンには熱くならないたちです。
これは遺伝するのでしょうかね、娘もそうです。息子もだなあ。
しかし、数人のダンサーとこの方にはキャーッ、ミーハー根性丸出しとなります、沢木耕太郎さんです。
『テロルの決算』で衝撃を受け、『一瞬の夏』『凍』『血の味』『檀』…あげきれないくらい。どれもおもしろく読みました。
映画評も好きです。新聞の連載を楽しみにしています(朝日だっけ、日経だっけ
)
そして、『深夜特急』、この本に影響された方は多かったのではないでしょうか。
昔フリーのライター志望者の集まりで、「アジアからヨーロッパを2年かけてまわってきました」などという方たちに会いました。ちょっと誇らしげで不安な顔を思い出します。今はどうなさっているでしょう。
『旅する力』は深夜特急ノートと書かれており、もちろんこの代表作について多く触れられているのですが、私がおもしろかったのはその旅に出るまでの記述です。
小学生時代の初めての「旅」、中学高校での失敗もある一人旅、大学卒業後ライターとしての駆け出し時代…それは素敵男子の作り方といってもよいもののような気がします。
具体的に言うと、ひとりで生きていける、そして、多くのよき人との出会いがあるということです。
売れた作品以前にこんなすごい著作を残していたなんて初めて知りました。ミーハーファンですので。
どこもかしこも「無駄を無くせ」の大合唱がうるさい昨今では、こういう書き手を育てる事ははなはだ困難になっているかもしれません。周囲の余裕がもともと持っていた力をさらに大きくしていった感じがしました、うらやましいですね、本音としたら。
翻って我が家のへなちょこ男子、わたし好みに!育て上げるためにこれから課していこうとおもっていること。
まず、10代で社会科学をかなり深く勉強する。
そして、一人旅に出る。これが大事。
前々からうっすらと思っていたのですが、この本を読んでその意を強くしました。
旅行ではなく、「旅」を、ね。