今年度の本屋大賞、『天地明察』になりましたね。


ちょうど読み進んでいたところで、すごくうれしいニコニコ

バレエのレッスンを休んでさきほど読みおえ、図書館に返してきました。読みたい人多いでしょうから。


体の中からエネルギーが沸き起こってくるような読後感、ZARDの『負けないで』がバックに流れているような気さえします。


主人公の渋川春海は実在の人物ですが、私は初めて知りました。

まだ若い彼が、保科正之や和算の関孝和、水戸光圀公らに出会い、挫折というよりも絶望を味わいながら、長い年月をかけてひとつの大事業を成し遂げていきます。

真っ暗闇のような絶望の中でもいつも一筋の光が見えているのは彼のキャラクターだし、作者が春海を愛しているのが伝わってきます。


まず関孝和への思いがいい。同年齢の天才と言うか神の申し子とでもいうか、物凄い才能に対しての畏れと尊敬。そして、息もできぬほどの恥じ入る気持ち。わかるはずないのにすごく感情移入してしまいました。孝和と春海、モーツアルトとサリエリのようなんですよ。すばらしいです。


江戸時代、戦国から泰平の世への移行期での為政者の思い、大変さ。そして暦というもののもつ意味。学問と言うか知のすばらしさ。若さへの期待。いろんなことを教えてくれる作品でした。


本を読むってたのしいなあと改めて感じさせてくれる1冊です。ティッシュの箱を置いて泣きながら読みました。

気持ちのいい涙です。


この本を読むきっかけとなったのは、先週あたりの新聞記事、作者へのインタビューが面白かったからです。


高校生の時にこの人物を知り、レポートとして発表したけれどだれも聞いてくれなかった。SFを書いたりゲームやコミックの仕事をしてきて、やっと書けるようになったとかいう内容でした。


なんだか春海に似ていますよね。


本屋大賞の作品はこれまですべて映像化されています。こちらもそうなるのでしょう。


私としては、長い期間のアニメーションにして多くの子ども達に渋川春海を知ってもらいたいな。


星飛雄馬や矢吹丈みたいに記憶に残る男子になってほしい。


それまで無名だった坂本龍馬が司馬遼太郎によって浮かび上がったように、この春海くんが多くの若い人の心に何かを伝えてくれたらいいなと思います。


肩入れしています、本屋大賞おめでとう!!