タカハ劇団第10回公演『帰還の虹』(2014.07.25ソワレ) | MY FAVORITE THINGS

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うっかりハマった観劇の感想を中心につれづれと語ります。
最近はスタジオライフ/松本慎也さん/矢崎広くん/ミュージカル関連の感想が中心です。

〈キャスト〉

 藤澤:西條義将
 貞本:藤森陽太
 キヨ子:内田亜希子
 内山:鈴木利典
 熊本:山口森広
 ちづ:かんのひとみ
 孝則:伊藤俊輔
 近藤:有馬自由



〈感想〉

7月最後の観劇はタカハ劇団さんの『帰還の虹』でした!

今回のお目当ては二つ。

まず、昨年の『God Save the Queen』で見たタカハ劇団さんがとても面白かったので、また見たいと思っていたこと。
たまたま橋本淳くんが出演という理由だけで見に行ったんですが、私と同年代の女性が書いたとは思えない硬派な作品でびっくしたと同時に、5つくらい同時に上演した中でも特に気に入っていました。
で、いつか単独公演を見たいな~と思っていたのが一つのきっかけでした。

二つ目であり最大の理由は藤森くんが出演することです。
突然のスタジオライフ退団に打ちひしがれた直後に出演を知り、これは行かねば!と決意。
退団後初の舞台ということで、楽しみ半分、不安半分でしたが、何はさておき行ってきました。

内容はいわゆる「戦争物」で、私が嫌いなタイプの作品だろうと予想しつつ行ってきました(笑)
すみません…本当に戦争物が不得手で…。

しかししかし!
そんなことを言いつついってよかった\(^o^)/
本当に面白い(っていうと内容的に語弊がありますが)作品でした!!!
不勉強のため残念ながらほとんどの役者さんを存じていなかったのですが、どの役者さんも素敵で、本当に行けてよかったです!

特にちづさん役のかんのひとみさん!
一気にファンになっちゃいました!
本当に素敵!
弟に赤紙が来た(それも2度目)と知った時に藤澤たちに詰め寄るあのシーンは…!
誰だって死地に身内を送りたいなんて思わないよね。
「なぜ貞本は徴兵されないのに自分の弟は徴兵されなければならないのか?」
「なぜ学生だからって徴兵されないのか?」
「裕福な家の子は余裕があるから学生になれて徴兵されない。貧乏な家の子は家のために学校をあきらめて働いて徴兵される」
世の中って理不尽だなって思うことはよくあるけれど、少なくともその理不尽さに私自身は生死を左右されていないからのんきにしていられるけれど、もしこれが生死にかかわる状況だったら自分はどう感じるのか…と思わず悩んでしまいました。
自分自身に弟がいるからよけいちづさんに自分を重ねてしまうのかも。

ラストで藤森くん演じる貞本以外の生死は(一応)明らかになります。
そんな中で貞本だけ何の情報もないのがとても気になりました。
藤森くんが好きなせいか、どうしても貞本贔屓で物語を見てしまったわけですが、彼が一体どうなったんだろうか…と気になって仕方ありません。
結局彼は戦地にいったんだろうか、実は藤澤のところへ戻ったんだろうか、それとも…?とぐるぐると頭の中を巡ります。

それにしても約半年ぶりに舞台に立つ藤森くんの姿を見られて感無量でした。
ちょっと出てきたとき泣きそうになった←
相変わらず透明感のある、おっとりとした、あまり世慣れていない、擦れていないようなたたずまいでした。
泣きはらして真っ赤になった目と鼻を見て、いい意味で変わってなくてなんだかうれしくなっちゃったり。
やっぱり彼はもっと見ていたいなぁ。
先輩ばかりの座組みで最年少だったようですね。
また出演舞台にはいかねば!

終演後上演台本を売っていたので買っちゃいました!
読み直して色々と考えたいなぁ。