不安障害のこれまで
フロイトの時代
“神経症(ノイローゼ)”
現在
“異なるメカニズムをもった障害の集まり”
DSM-Ⅲによる不安障害の分類
●不安障害
●身体表現性障害
●解離性障害
●気分障害
不安障害とは
不安感が中核にある心理障害
DSM-Ⅳ-TRによる分類
●パニック障害
●全般性不安障害
●恐怖症性不安障害
●強迫性障害
●外傷後ストレス障害(PTSD)
●急性ストレス障害(ASD)
「心理的要因 + 生物学的要因」 で起こるとされる。
パニック障害 Panic Disorder
パニック発作が主症状。
2~4/100人ほど。女性は男性の2倍ほど発症しやすい。
パニック発作⇒予期不安⇒回避・広場恐怖(Agiraphobia)⇒生活に支障
※広場恐怖は約半数に発症
※パニック発作⇒動悸・窒息感・死への恐怖感
全般性不安障害 Generalized Anxiety Disorder:GAD
日常の様々な出来事や活動に対する理由の定まらない不安が、生活に支障をきたすほど続く。不安をコントロールすることができない。
3~8/100人ほど。女性は男性の2倍ほど発症しやすい。
不安の対象
仕事・天災・家族・戦争など多岐にわたる。
症状
筋緊張感・めまいなどの身体症状。
緊張感・イライラ・睡眠障害などの精神的症状
恐怖症性不安障害 Phobia Anxiety Disorder
通常は恐れる必要のない対象・場面への尋常ではない恐怖感とそれを回避しようとする心理障害。恐怖感が異常に強く、また長続きする。
DSM-Ⅳ-TRによる分類
●特定の恐怖症 Specific Phobia
①動物型②自然環境型3血液・注射・外傷型④状況型⑤その他
●広場恐怖症 Agoraphobia
外出することへの恐怖。パニック障害と親和性が高い。
●社会恐怖症 Social Anxiety Disorder:SAD
対人恐怖。下位分類として
視線恐怖
赤面恐怖
表情恐怖
スピーチ恐怖
1人/10人ほど。不安障害としてはもっとも発症率が高い。
強迫性障害 Obsessive-Compulsive Disorder:OCD
強迫観念 Obsessive thought
強迫行為 Compulsive behavior
以上の二つの症状からなる。
1人/40人ほど。
●Obsesseive thought
不合理な考えだとわかっていても抑制したり無視できないイメージや衝動が湧きあがる。それに伴い強い不安や苦痛が表れる。
●Cpmpulsive behavior
Obsesseive thoughtによって引き起こされた不安や恐怖を低減しようとして何らかの行動を繰り返しやり続けること(儀式行動)。
強迫観念 ⇒ 不安 ⇒ 強迫行為 ⇒ 納得・終了 ⇒ 強迫観念
一日の大半をこのサイクルで過ごすこともある。
外傷後ストレス障害 PostTraumatic Stress Disorder:PTSD
急性ストレス障害 Acuse Stress Disorder:ASD
存在が危険に曝されるような強烈なストレスを受けた後の生じる反応。強い恐怖感・感覚の麻痺・悪夢やフラッシュバック。
※PTSDとASDの違い
ASD:外傷後4週までに発症し、最低2日間、最大で4週間続く。
PTSD:4週間以上続く場合。
不安障害の心理的援助
ここ数十年は、認知行動的介入と薬物療法が効果的であるとコンセンサスを得られている。
薬物療法
●選択的セロトニン再取り込み阻害剤 SSRI
不安障害は気分障害を併発しやすので抗うつ剤を使用する。
●抗不安剤
急性の不安・恐怖感を鎮める。緊張の緩和。
心理的介入
行動療法および認知療法に基づく介入が「不安」と「回避」に効果をあげている。
行動療法では、不安や回避行動を条件付けによる誤った学習の結果と考え、不安にあえて対面させるエクスポージャー法を用いる。
認知療法では、出来事を過度に否定的にみる認知の仕方が不安を引き起こすと考え、その過剰な否定的理解を修正するために、セルフモニタリング・破局的思考への反証・認知の再構成法などの技法をもちいる。
不安障害の類型別介入法
●パニック障害
TARGET:予期不安・回避行動
技法 :エクスポージャー法・リラクセーション法・呼吸コントロール法
●全般性不安障害 GAD
TARGET:心配・過緊張
技法 :認知(心配)の再構成・リラクセーション法
●恐怖症性不安障害
TARGET:特定の恐怖症
技法 :エクスポージャー法・系統的脱感作法
TARGET:広場恐怖
技法 :エクスポージャー法
TARGET:社会恐怖
技法 :集団認知行動療法
●強迫性障害 OCD
TARGET:強迫観念
技法 :認知療法
TARGET:強迫行為
技法 :暴露反応妨害法
●PTSD・ASD
TARGET:エクスポージャー法・ストレス免疫訓練・EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing)
クライエントには症状の形成と維持のメカニズムをわかりやすく心理教育する必要がある。
精神医学と精神病理学
クレペリンが狂気を精神疾患とみなした。⇒ 症状、経過、解剖所見をもつ疾患単位と仮定
外因性 身体因があきらか ← いまだに確定できない
内因性 遺伝的素因がある
心因性 心理的原因がある
結局よくわからないので.....
ことば、表情、行動などを記述、分類、解釈し、精神障害の診断基準を明確化、障害の本質をとらえようとするのが精神病理学。
DSMの流れ
身体因が明らかでないため、症候群で分類する。⇒ 記述症候論的分類体系
70年代 エビデンスベイスドな科学で再構築
80年代 DSM-III 病因論を排して操作的分類を採用
操作的分類⇒ 観察された症状のまとまりに基ずいて障害を定義して分類
90年代 DSM-Ⅳ 多軸的分類を採用
多軸的分類⇒ 第1~第5まで
異常心理学でもDSMの精神障害の分類を基本的枠組みとして心理的問題を分類するようになっている。 またコラボレーションが重視される現在、多領域の専門家に共通した枠組みとしてもDSM-Ⅳ-TRは利用されている。
しかし臨床心理学ではDSMだけでなく、認知的・発達的・社会資源的側面に目を向けることも必要である。
クレペリンが狂気を精神疾患とみなした。⇒ 症状、経過、解剖所見をもつ疾患単位と仮定
外因性 身体因があきらか ← いまだに確定できない
内因性 遺伝的素因がある
心因性 心理的原因がある
結局よくわからないので.....
ことば、表情、行動などを記述、分類、解釈し、精神障害の診断基準を明確化、障害の本質をとらえようとするのが精神病理学。
DSMの流れ
身体因が明らかでないため、症候群で分類する。⇒ 記述症候論的分類体系
70年代 エビデンスベイスドな科学で再構築
80年代 DSM-III 病因論を排して操作的分類を採用
操作的分類⇒ 観察された症状のまとまりに基ずいて障害を定義して分類
90年代 DSM-Ⅳ 多軸的分類を採用
多軸的分類⇒ 第1~第5まで
異常心理学でもDSMの精神障害の分類を基本的枠組みとして心理的問題を分類するようになっている。 またコラボレーションが重視される現在、多領域の専門家に共通した枠組みとしてもDSM-Ⅳ-TRは利用されている。
しかし臨床心理学ではDSMだけでなく、認知的・発達的・社会資源的側面に目を向けることも必要である。
異常心理学とは
心理学的アセスメントを有効に行うための参照枠を提供する学問
で、心理学的アセスメントとは、介入法と並んで臨床心理学の実践活動の両輪のひとつである。
注意したいことは、心理的異常は精神異常と同義ではないことである。両者には異同がある。
心理的異常
1.適応的基準
2.価値的基準
3.統計的基準
4.病理的基準
1~4の情報を統合して「見立て」をする。
精神医学(Psychopathology)では病理学的基準が中心で、異常行動形成を生物学的モデルを中心とした理論で説明。
臨床心理学(Clinical Psychology)では心理的異常を抱えてどのように生活しているのかをテーマにし、生きていくための援助に焦点。よって適応的基準や価値的基準による判断が必要。
病理的基準
現在の病理学的基準に関する心理的異常の分類。
DSM (Diagonostic and Stastic Manual of Mental Disorders)
現在はDSM-Ⅳ、DSM-Ⅳ-TRが利用されている。幅広く心理的異常や混乱を分類しているので、DSMの学習は必須である。また病院論的分類ではなく、症候論的分類を採用している。
症候論的分類
心理機能を基本単位に分化し、その機能の障害を精神症状と症状のまとまりで分類している。よって心理機能の正常と異常を検討する異常心理学のテーマとよく重なっている。
各基準
●適応的基準 適応-不適応
所属する社会に適応しているのが正常で、社会生活が円滑にできなくなったのが異常。
●価値的基準 規範-逸脱
判断のための理念体系に基づく規範があり、その規範の許容範囲内で行動している状態を正常とし、そこから逸脱している状態を異常とする。
●統計的基準 平均-偏り
集団のなかで平均に近い標準状態にあるものを正常として、平均からの偏りが大きい状態にあるものを異常とする。
●病理的基準 健康-疾病
病理学に基づいた医学的判断によって健康と診断された場合が正常で、疾病と診断された場合を異常とする。
心理学的アセスメントを有効に行うための参照枠を提供する学問
で、心理学的アセスメントとは、介入法と並んで臨床心理学の実践活動の両輪のひとつである。
注意したいことは、心理的異常は精神異常と同義ではないことである。両者には異同がある。
心理的異常
1.適応的基準
2.価値的基準
3.統計的基準
4.病理的基準
1~4の情報を統合して「見立て」をする。
精神医学(Psychopathology)では病理学的基準が中心で、異常行動形成を生物学的モデルを中心とした理論で説明。
臨床心理学(Clinical Psychology)では心理的異常を抱えてどのように生活しているのかをテーマにし、生きていくための援助に焦点。よって適応的基準や価値的基準による判断が必要。
病理的基準
現在の病理学的基準に関する心理的異常の分類。
DSM (Diagonostic and Stastic Manual of Mental Disorders)
現在はDSM-Ⅳ、DSM-Ⅳ-TRが利用されている。幅広く心理的異常や混乱を分類しているので、DSMの学習は必須である。また病院論的分類ではなく、症候論的分類を採用している。
症候論的分類
心理機能を基本単位に分化し、その機能の障害を精神症状と症状のまとまりで分類している。よって心理機能の正常と異常を検討する異常心理学のテーマとよく重なっている。
各基準
●適応的基準 適応-不適応
所属する社会に適応しているのが正常で、社会生活が円滑にできなくなったのが異常。
●価値的基準 規範-逸脱
判断のための理念体系に基づく規範があり、その規範の許容範囲内で行動している状態を正常とし、そこから逸脱している状態を異常とする。
●統計的基準 平均-偏り
集団のなかで平均に近い標準状態にあるものを正常として、平均からの偏りが大きい状態にあるものを異常とする。
●病理的基準 健康-疾病
病理学に基づいた医学的判断によって健康と診断された場合が正常で、疾病と診断された場合を異常とする。
