我が家の三女でした | K

我が家の三女でした


私がこの日記を始める前に、違う日記を続けていました

友だちが亡くなり、祖母の余命が知らされてその日記は最期のほうは辛いことを吐き出す場になることがチラホラし始めていました

気持ちを切り替える意味も込めて私は日記を新しくすることにしました

新しい日記では本当に辛いことをなるべくなら吐かない、楽しいことを書いていこうとその時に決めてました

でも楽しいことだけを書いたら、私の毎日が楽しいことだけになるわけじゃないと最近思うようにもなりました




我が家の三女的な存在の『みかん』です

8月29日 次女に見送られて眠りにつきました

東京にいた私は電話でその知らせを受け泣きながら帰省の仕度をしました

二日後の家族旅行では、動物も一緒に泊まれるホテルを予約していました

癌に侵された小さな身体で精一杯生きていたみかん

ペットではなく家族になっていたみかん

あの子を選んだのは私でした

段ボールのなかからこちらを見てくるみかんと目があったのが始まりでした

家族を呼んでこの子がいいと話して

名前をつけて、一緒に生活して

犬を飼うのは想像よりもずっと大変で楽しかったです

みかんは意志疎通がハッキリできる子でした

悪いことをしてしまえば叱られるのに怯えて小さくなったし

叱られた後はこちらの機嫌を確認しに伺うような顔で手を舐めにきたし

散歩と呼び掛ければ足が滑って転ける勢いで立ち上がるし

遊んで欲しい時は玩具を持ってきたり

散歩に行きたい時は顔を見つめながら細く鳴いてきたり

お風呂が嫌いで、雰囲気を察すると出窓に逃げ込み必死で唸ってました

捕獲されてお風呂場に連れていかれると、具合の悪いふりをし始めました

身体を洗われている間は怖いのか膝に前足をかけて立ち上がりすがってきましたが、膝が真っ赤になるし

花火の音もきらい、雷の音もきらいで
携帯のマナーモード波に震えて見つめてきて

泣いている家族を見つけると飛び付くように駆けてきて、こちらが笑い出すまで顔を舐めてきて

苛立った時にソファーに荒く座った時もソソッと寄ってきて膝を前足でつつかれ、大丈夫?というように首をかしげてきて

学校から帰ってきたら、玄関で待ち受けていて、スカートの端を思い切りひっぱりリビングに連れていきながら、おかえりを伝えてくれて

外出するとき連れて行って欲しがって玄関待機したり

車に乗せると窓を開けろと目で合図してきたり

他にもあげれはキリが無いほど

室内で生活したからたくさんの言葉を覚えていたのか、

こんなにまで気持ちや意思を伝えあえる生き物なら人も犬も関係なかったです

ペットではなく家族でした


眠る顔は昼寝の顔と同じで、撫でた感触もふかふかさらさらで

触れた温度だけが冷たいだけでした

「みかん!」と言えば起きそうなほどでした

起きてまた、東京からもどった私の足にじゃれてくれるんじゃないかと思うほどでした

起きてくれなかったけども



みかんを亡くしたから
もう犬を飼いたくないとは思いません
亡くすのが辛いからもう何も迎えないなんて幼い思い込みは、友達を亡くした時にすませました
それに、みかんと一緒に過ごした時間が全て辛くなったようになるのが嫌だからです
いつか何年か経ったら、また家族に迎える子を探しに行くと思います
その子にも、みかんお姉さんがいたんだよと話すと思います
しばらく色々と思い出して泣くことがあると思うけど
楽しい思い出に笑いたいなと思います

























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