平成17年度高校卒業生の数字である。以前、中国大学受験 についてこのブログ で書いたが、日本の高学歴 化が少子化 現象に拍車がかかる現代日本において進んでいる。と同時に、大学全入時代となったことも忘れてはならない。受験戦争と呼ばれた私たち第2次ベビーブーム 世代(1972~74年生まれ)の例をとってみると、1991年3月に高校を卒業を卒業した私のときは、大学等進学率は31%である。15年前と比べてみると、この数字の上昇率は見逃すことはできないのではないか。

大学は、学問、研究と同時に人格形成の場であることは言うまでもない。進学率50%の時代には、これらに加え、多様化する学生の要求はむろんのこと、さまざまな社会的要請をも受け止め、積極的に応じていかなければならなくなったといえる。そのために、多くの大学では、カリキュラム改革が進められている。大学の個性によってその内容は違うが、おおむね、キャリア教育の充実という方向にシフトしている。専門学校 との境界が分かりにくくなったといわれるが、それだけ大学の役割が広がってきたともいえる。学内文系 、理系、あるいは他学部との連携による、大学ならではの、より広く深いキャリア教育も期待できる。大学は、偏差値 という入り口での競争から、キャリア教育―就職という出口での競争に移った。実際の数字でも、大学の広報コンサルティング の会社に勤める友人も、仕事の内容が入試広報と就職支援の仕事の割合が後者の方の比率が高くなってきているとの話を聞いたことがある。

進学率は上がったものの、一方で、少子化 による“大学淘汰(とうた)”の厳しい現実は変わらない。進学率のさらなるアップによって少子化 の中での受験人口のかさ上げも図られるとの見方もある。そうだとしても、すべての大学が、等しく「パイ」の配分を得られるかどうか分からない。大学の価値をどう計るのかという問題は簡単にはできないが、大学が競争時代に入り、本気で改革に取り組むことは、今までにはないことではないだろうか。聖域なき改革の時代は今そこまで来ている。