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[社会
]以前から日本人の働き方やライフスタイルを欧米と比較し、今で言えば、筑紫哲也
やニュース23が提唱してきたスローライフ
的な生き方を提案してきたが、この本は、はっきり言ってネーミングの勝利である。内容は小泉改革
の本当の中身や21世紀初頭の日本の社会変革や格差社会
についての警鐘と現代社会についてとても読みやすく書かれてある。また、本人の趣味を実例として紹介し、私のように低所得者
に最期には一種の安心感を与える構成になっている。 

では、本当に豊かな生き方とは・・・。お金ではなく・・・言われ続けたこの言葉。でも、お金って大事だよね。私は本にお金を使う事が多いのだが、確かに本の値段なんてたかが知れている。しかし、いつも思う。もっとお金があれば本をたくさん買えるのに。極端な話、お金があれば、仕事をしないで本をゆっくり、たくさん読めるのに、と思う。豊かさの指標というか価値観に私は、「他人と比べて」というとても人間らしい修飾語を前に置きたい。ホリエモン のように宇宙旅行 に行きたいというのであれば、年収は何億必要なんだろうって考えるが、普通の人の考えると、いい車乗りたい、いいマンションに住みたい、たくさん海外旅行したい、というところだろう。つまり、人よりいい車に乗りたい。人よりいいマンションに住みたい。ということではないだろうか。近年、商品の記号化つまりブランドが購入の必要条件に加わっているはずだ。むしろブランドだから購入するという現象まで生まれている。では、ブランドってなんだろう。私はこのようなものを持っている、という事を誇示するための道具になってしまっている。BMW に乗って、ビトンのバッグを持っていることで、その人をどう位置づけるが、という感覚が私には悲しいけれど、ある。どう位置づけるかという事。ステイタス化してしまう、そう見てしまっている自分がいる。しかし、これは私だけではないはずである。上を見たらキリがないが、人よりは上に行きたい。これ、人間の根底に眠っていて、時折顔を出す。でも、それってなんだろう。悲しいけれど、人より生活がしたい。人ってだれ?いい生活ってどのような生活?
私は、誰よりいい生活をして、どのような生活をしたいのか。そのような事も考えずにもがいていたのだろう。6畳の部屋で生活し、中古車に乗っていても満足なのに、なぜ上を目指そうとしてもがくのだろうか。実体のない心の羨望に対して苦しんでも意味がないのだ。そんな事を考え、またこの本を読み返してみた。