昨日、皇居の側にある国立近代美術館にゴーギャン展に行ってきました
最高傑作と言われている 《我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか》
に再会するために
我々(?)の出会いはかれこれ10年前。まだ純粋な高校生だった私が
初めての失恋のショックで、貯金をはたいて夏休み一人初海外傷心旅行中
に訪れたボストン美術館でのこと。
絵心もなかったのでふんふん、と美術館を流し歩いていたのですが、
薄暗い部屋にドーンと一枚だけ飾られたその絵の前からは30分位動けませんでした。
何人もの人がお互い干渉せずに、でも曰くありそうにならぶその絵。
赤ちゃん、林檎をもぎ取るイブ?青白く浮かぶ偶像に、こちらを睨みつける老婆
当時はゴーギャンが誰かも知りませんでしたが、その絵の前に立っていると
悩みが小さな事に思えて、これからもっととてつもない悩みに遭遇するんだろうな・・・と、それが
なぜか楽しみになりました。
10年分のとてつもない悩みを経験した後の再会はあまりの混雑ぶりで、ゆっくり見ることが
できず少し残念でした。
また10年後、今度はどこで会えるのでしょうか