たまにはオペラ

たまにはオペラ

オペラ鑑賞と旅行の記録



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視聴の設定はこんな感じ。MacBook Airでストリーミング映像を視聴しながら、iPad miniに専用Appsをダウンロードして字幕を表示…という設定。



歌唱は良かったけど、ストリーミングが途切れ途切れで、しょっちゅう一時停止したため、フリーズした画面を写真に撮って遊んでしまった。





















前回記事のウィーン国立歌劇場「ロミオとジュリエット」公演のライブストリーミングのチケットを購入した(視聴の仕方はこちらを参照)。

3月1日のGMT(グリニッジ標準時)午後6時半から。プログラム字幕はそれぞれ専用のアプリケーションを使ってダウンロードする。先回、「リゴレット」を観た時は使わなかったが、今回は試してみるつもり。

romeoetjuliet_cast

curtain call

今日はフローレスがロミオを歌うウィーン国立歌劇場「ロミオとジュリエット」公演初日だ。

CHARLES GOUNOD
ROMÉO ET JULIETTE
指揮: Marco Armiliato
演出: Jürgen Flimm
キャスト
ジュリエット:Marina Rebeka
ロミオ:Juan Diego Flórez

ツイッターでも下のようなフローレスのツイートが。



この公演も、1月の「リゴレット」に続いて、3月1日にライブストリーミングがあるので、私も当然、視聴予定。

ウィーン時間だと午後7時半開始、でもGMTだと6時半から。ちょうど夕食時だからいつもは忙しいけど、ライブストリーミングがある時は特別だもんねチョキ


来る4月23日にある、チャリティガラコンサート Juan Diego Flórez and Friends について、Facebookにフローレスからのメッセージがアップされている。


Juan Diego Flórez and Friends

2016年4月23日土曜日 19:30-終演: 22:00頃

出演者:
オーケストラ: Sinfónica de las Islas Baleares
指揮:Pablo Mielgo
テノール:Juan Diego Flórez
バスバリトン:Erwin Schrott
ソプラノ:Nadine Sierra
ソプラノ:María Katzarava
メゾソプラノ:Silvia Tro Santafé
バス:Simón Orfila

プログラム:
ラテン・ガラ - Sinfonía por el Perúのためのチャリティコンサート

主催:
ウィーン楽友協会


Juan Diego Flórez and Friendsは、ペルーの貧困家庭の子供達に楽器や声楽を習う機会を提供するというチャリティで、私も会員(一般だけど)になっている。

大好きなオルフィラも出るし、この間、グリゴーロと共演したシエラも出る。開催日は土曜日だし、土日だと行き易い…と思って、航空券をチェックしたら、往復€299だって。それだけあったら、ペザロとボローニャ行きの航空券代が出てしまうレベルの高さなので残念ながら私は行けそうにないが、スペインやラテンアメリカの音楽を中心とするコンサートだそうだ。またフローレスはギターを取り出してきて弾き語りするのだろうなー。ああ、行きたい><
パリ・オペラ座の2016-2017年プログラムが発表になった。

オペラの方は特に遠征したいものはないが、なんと、2017年1月15日にはテジエがガルニエでリサイタル、更に3月12日にはフローレスもガルニエでリサイタル。この2つは断然きになる。是非行きたい><。

ただ、12月にフローレスがウェルテル公演のボローニャ、それに続いて年明け1月にパリ、3月にもパリ…となるとやり過ぎかもしれない。でも、時間とお金に問題がなければ、他にジョイス・ディ・ドナートとアンジェラ・ゲオルグのリサイタルにも行きたい位なのよね。

パリは今回バスティーユからサン=ジェルマン・デ・プレ/リュクサンブール公園経由オペラまで歩き回って、すっかりパリに恋してしまったみたい。今回はクリュニューのうさぎちゃんに会えなかったし、来年またリベンジも兼ねてまたパリへ行きたいな。



今夜はパリオペラ座のライヴビューイングに行ってきた。8日に観ているのだが席が遠過ぎて音楽はともかくビジュアル面では今ひとつだったので、ライブビューイングできちんと観ておきたかったし、そしてテジエのルーナをもう一度聞いておきたかったのだ。

ネトレプコが急性の気管支炎とかでキャンセルし(早く治りますように)、中華系のHui He がレオノーラを歌ったので、図らずもネトレプコ(8日、ライブで)とHui He の両方のソプラノ歌手によるレオノーラを聴くことができたのはある意味、ボーナス。私が観た日のネトレプコはキャンセル直前だったから、コンディションは良くなかったので単純比較はできないけど、このHui He はかなり良いレオノーラだったと思う。

テジエ、しばらく見ないうちに随分と立派な体型(ぶーぶー)になってた。でも立派になったのは体型だけでなく、声も。インタビューでも、解説のおじさんが「現代最高のヴェルディ・バリトンの一人」とテジエを紹介していた。テジエ曰く、ルーナは幅広い音域を要求され、更にテシュトラが高いが、リゴレットは中音域に集中しているのだそう。Il Balen にはうっとり。アップで映る表情がいい。こういう役合っていると思う。

インタビューはテジエとマルちゃんこと、マルチェロ・アルヴァレス。自分はリリックテノールなのでヒロイックなマンリーコではなく、あくまでもリリカルでロマンティックなマンリーコを歌う、つまり端的に言えば、A si ben mio の方がクライマックスで、Di quella pira は実は英雄的でもなんでもないのだという信念を述べていたので、ライブ見た後の疑問が解けた。

ライヴビューイングでは真正面から舞台を観られたので、無数の柱の効用(陰影)は分かった。でもやっぱり衣装は時代読み替えして欲しくなかったな。オケと合唱も今日の方が良かった。やっぱりライブは生もので日によって変わるのか、あるいはあの席は安過ぎたのかも…。
Giuseppe Verdi : Il trovatore
Paris, Opéra Bastille

指揮 Daniele Callegari
演出 Alex Ollé

Il conte de Luna Ludovic Tézier
Leonora Anna Netrebko
Azucena Ekaterina Semenchuk
Manrico Marcelo Álvarez
Ferrando Roberto Tagliavini
Ines Marion Lebègue
Ruiz Oleksiy Palchykov

パリのイル・トロヴァトーレ。

私が嫌いな時代読み替えの舞台だが、一番安い席で舞台から遠く、歌の方が段々素晴らしさを増して、背景の心配をする暇がなくなったからか、最後は気にならなくなってしまった。

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開演前にアナウンスでネトレプコはコンディションは悪いが歌うとのことだったので仕方ないのだが、1幕目は高音で声が割れる一瞬もあり、声の調子が今ひとつのようだった。だが2幕目以降は調子は良くなっていって、3幕のアリアや二重唱の頃にはすっかり波に乗っていた。

マンリーコのアルヴァレスはAh sì, ben mio coll'essere はリリカルで美しく歌い喝采が湧いたものの、「伝統的に」見せ場のはずのDi Quella PiraはAll'armiを全然伸ばさず、呆気なく歌い終えてがっかりしている人もチラホラ。でもこれは彼の信念なのよね。リリカルで心優しいところのあるマンリーコという役どころには合っている解釈なのかもしれない。

ルーナのテジエは想像した通り。il Balen や、ネトレプコとのデュエットにもうっとり(ファンなので完全に色眼鏡)。1幕目の衣装が背広だったのにはがっかりだけど、ちょっと聴かないうちに声にどっしり感が増したようだ。Il Balen をこれだけエレガントに歌えるバリトンは他にいないか、いても数は少ないのではないかな。ただ、かなり限界に近い役なのではないかとも同時に思った。ルーナって結構きついのね。

アズチェーナのセメンチュックはドスの効いた低音の時はいいのだが、中~高音域ではオーケストラに埋もれてしまうことがあったのが残念。



現代演出+時代読み替えの演出は論外だが(嫌い)、歌手については当代最高のソリスト布陣(の1つ)…かもしれない。

近い将来的にテジエ、スカラ座で、美しいウゴ・デ・アナ演出のトロヴァトーレでルーナ、は無いかな…あれば観に行くのに。2014年にスカラ座で上演されたトロヴァトーレの、ネットに映像が上がっているキャストAの公演では(個人的に。ちなみに私がスカラ座へ行って観たのはBキャストの方で、そちらのルーナは悪くなかった)ルーナがウィーケスト・リンクだったのだ。
指揮 Evelino Pidò
演出 Gilbert Deflo

リゴレット

指揮

キャスト

Il Duca Vittorio Grigolo
Rigoletto Leo Nucci
Gilda Nadine Sierra
Sparafucile Riccardo Zanellato
Maddalena Annalisa Stroppa
Giovanna Chiara Isotton
Monterone Giovanni Furlanetto

演出は現代風ではなくてほっとした。

終演後、ステージドアで合流したFlorezidos ファンクラブの仲間に聞いた話では、ヌッチがリゴレットを歌うのはこれが最後だとか…それが本当かどうかは別として、ヌッチのリゴレットはライブを聴きたかったのでそれが実現してともかく嬉しかった。ステージドアではグリゴーロとシエラからサインをもらえたものの、ヌッチは夜食中とのことで諦めた。

ちなみにこのファンクラブ仲間はグリゴーロは苦手、とのこと。理由はステージプレゼンスが嫌なんだって。ただ、3年半ぶりに見る舞台での動きは以前より大人しくなった感じがした。昔のルチア辺りではかなり無邪気な感じで動き回っていた記憶が。フローレス好きな人にはこういう人がちらほらいる。フローレスの、飾り音入りのベルカント調公爵を聴いたばかりだと、グリゴーロが雑に聴こえる気がする。細かい部分で声が回らなくなってきているという意見もあるし、時々、チューリッヒでも急遽歌うことになったのでセーブしたのかな?とも思う箇所もあったが、La Doona e Mobile など、ヌッチのCortgianiやVendetta同様に、今や持ち歌のようだった。カーテンコールでは満面の笑顔のいつもの彼だったが、ステージドアでは仏頂面で本人的には不満/調子悪かったのかも。ヌッチ、グリゴーロ共、イタリアの人達なので当たり前かもしれないが、歌詞が聴き取りやすい。音程のついた台詞のように。

ジルダは最初に総裁が出て来て、ルイゾッティとコロンバーラ降板とシエラの不調だけど歌います、というアナウンスがあったので、風邪の割には頑張ったのだと思う。







そうそう、それと、スカラ座のヴェルディが好きな最大の理由はやっぱりオーケストラと合唱だなあと再確認した。


Rigoletto live 3


Rigoletto live2


Rigolettolive


Stage door grigolo


Signed
最後の日になった。帰りの便は夜遅いのでほぼ丸1日パリで過ごせる。天気は晴れたり曇ったり、そして時々ゲリラ豪雨。だが、まずはホテルで朝食を摂り、チェックアウト/フロントに荷物を預けて、パリの散歩に出かけた。

経路はiPhoneのMap.app で調べて、それを頼りにバスティーユ:付近のベイカリーでマカロンとクロワッサンを買い食い

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→サンルイ島を横切って左岸→クリュニュー/サンジェルマン・デプレ:火曜日のためクリュニューは休館。有名な貴婦人とユニコーンのタペストリーの復元作業が完成しお披露目の展示中なのに残念→リュクサンブール公園→アンジェリーナで名物のモンブランとコーヒーで一息

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→サン=シュルピス教会 →オペラガルニエ:ここも見学は不可だった

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→付近のサッポロラーメンで醤油ラーメン+餃子のセットメニューAで昼食

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→ゲリラ豪雨のためメトロのオペラ駅からシャトレ駅まで7号線で移動→シャトレ駅→ノートルダム寺院

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→サンルイ島を散策/ベイカリーでブロッコリのキッシュを買う

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→バスティーユという全長7,8キロメートルのパリ散歩を楽しんだ。パリにはグローバルなチェーン店ではない、独立のお店が多い。目当てだったクリュニューもガルニエも中に入れず、結局入れたのはノートルダム寺院だけだったが、こうしたお店のウィンドーを眺めながら歩くのがとても楽しかった。特にアクセサリーのお店。スカーフの色の豊富さ。次回パリに来る機会があれば、こういうお店でショッピングも楽しみたい。

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朝10時前に出発してホテルに戻ったのが3時頃。フロントを通して空港までの送迎車の手配も済ませ、出発まではまだ時間があったが、ホテルのラウンジで寛ぐことにした。


この日はミラノからパリへの移動日。ホテルを10時頃出てて、メトロで中央駅前へ出て、更にベルガモ空港行きのシャトルバスに乗車。そして、13時発のライアンエアでパリ・ブベ空港へ飛んだ。

ベルガモ空港では結構待ち時間があったが、空港内に美容室があって、料金もリーズナブルだったので、シャンプー、ヘアカット、ブロードライをお願いした。



昼食は機内でラザニアを注文。この日は特にブベ空港上空の風が強くて、着陸に時間がかかった。機体が結構揺れ、大変そうだったが2度目のトライで無事着陸できた時には私もイタリア人に混じって拍手喝采してしまった。



そして、ブベ空港からはシャトルバスでパリ市内のポート・マリオットに。そこからはメトロ1号線でバスティーユまで。ホテルに到着する頃には夕方5時を回っていた。夕食は歌劇場のバーで11ユーロもするサンドイッチを買って食べたが、これが美味しかった。さすがフランス。