第29回日本絵本賞 大賞作品
『ゆうやけにとけていく』
作:ザ・キャンパニー
出版社:小学館
発行日:2023.7.13
価格:1870円(税込)
ページ:31p
対象:低学年~
ザ・キャビンカンパニー
夫婦二人組の絵本作家/美術家
大分県生まれ
大分県の廃校をアトリエとして活動
昨年もノミネート
『がっこうにまにあわない』
発行日:2022.6
出版社:あかね書房
出版社からの内容紹介
夕焼けは喜びも悲しみも包み込む
だんだんと沈みゆく太陽を背景に、
ジャングルジムで遊ぶ男の子、
悔しくて石を蹴る女の子、
買い物帰りの親子などが描き出されます。
それぞれのシーンのいろいろな感情を、
夕焼けがやさしく包み込み、
誰にでも静かな夜がやってきます。
感想
日本絵本大賞受賞作品
ザ・キャビンカンパニーさんの作品
描かれている絵は、独特で
どこか昭和を感じます。
夕やけを描いていて、
背景の真ん中におおきな太陽が描かれています。
その大きさも表情も様々。
ある日の一日かと思ったら、そうではないようです。
太陽の存在感を強くしないようにした
背景になっています。
新聞を読まなければ、その太陽の変化に目を留めなかったかもしれません。
そして、
吉野弘の詩「熟れる一日」
ミレー「晩鐘」
ゴッホ「種まく人」
がオマージュされているようです。