図書館で借りました♪
『とんとんからりとんからり』
脚本:鎌田佐多子
絵:仲地のぶひで
出版社:童心社
発行日:1989.6.1
場面;12場面
対象;4.5歳~
【出版社からの内容紹介】
むかし、沖縄の村人は役人の横暴にまけず、
フクギから染料をとり出し、
織物をおりあげた。
明日を切りひらく知恵と勇気の物語。
【あらすじ】
沖縄の紙芝居
むかしばなしです。
ビジュルの横に木が生えてから、
村が栄えるようになりました。
福をもたらす木なので”フクギ”と名づけられました。
ある日
お役人から邪魔だから切るようにと言われてしまいます。
村人たちの願いも虚しく、切り倒され
村人たちは嘆き悲しみました。
木と一緒にいたいと思い、木の皮をはぎ
煮詰めて、糸に染め、
娘たちは織りました。
【感想】
こちらの紙芝居と出会う縁があり、
沖縄へは、行ったことがありませんが、
思いを馳せながら読みました。
大きな力に屈することがあっても
村人たちは、そこからまた新たな道を見つけ出し
より一層、繁栄すると言う
清々しい物語です。
希望が見いだせるお話でした。
沖縄伝統衣装が目に浮かんできました。
【フクギとは】
おとぎりそう科
海辺や生垣に植えられ、防風、防潮に適している。
葉は厚く、密生し、子どもの草履、葉あそびに親しまれる。
「福を招く木」「福が宿る木」とも言われる。
樹皮は黄色い染料として、紅型やかすりに使われている。
高さ:10-20m
フクギ並木
台風の風を防いだり、家事がホロがルのをふせぐために、家の周りを取り囲むように植えていた。
沖縄の着物に欠かせない黄色い染料が、木の皮から取れることも知られています。
【石神様 ビジュルとは】
石の神様
こぶし大から高さ50cmほどの石をほこらの中や部落の道端などに置き、
まつられている。
旅の航海の安全祈願かや家内安全、豊作などを祈願する神と言われている。
語源は、<賓頭慮(ビンズル)ー不動の意>
十六羅漢の中の第一の尊者で、その名前は不動。
沖縄県下に91か所あると言われる。
紙芝居では、お地蔵様のような形態にも見えます