「たかさき絵本フェスティバル」より
気になった1冊
『やとのいえ』
作:八尾慶次
発行日:2020.7
出版社:偕成社
ページ:40p
価格:1800円(税抜)
対象年齢:小学校中学年~
受賞:産経児童出版文化賞・大賞(2021年)
【物語】
一軒の農家を舞台に、明治時代初期~現代までの
150年間の人々の暮らしの変化をたどる絵本。
変わりゆく人々の150年の暮らしを、道端の16羅漢さんが語り手となって
伝えていきます。
【感想】
バージニア・リー・バートンの
『ちいさいおうち』
を思い起こしました。
それから
安野光雅さんの
『旅の絵本』シリーズも
趣はちょっと違うかもしれないけど
『にぐるまひいて』バーバラ・クーニーの絵
古き良きアメリカの暮らし。
自然と共に暮らし、現金収入も得る。
モデルは多摩丘陵
モデルは多摩丘陵ですが、日本全国どこも土地開発され
森や林が宅地になりました。
私が住んでいる家もその1軒です。(埼玉ですが)
明治から昭和にかけての開発は、ゆっくりでしたが、
東京オリンピックからは、
重機を使ったり、高度成長時代で
目まぐるしい変化となったことでしょう。
そこに住んでいる人たちの暮らしも楽になり
交通の便もよくなりました。
こちらの絵本は、
大人が見たら、懐かしい昔(昭和)を想い
子どもがみたら、昔話として見るのでしょうね。
巻末には、時代ごとの解説が番号を振ってされています。
こんな時代もあったのだ~
と思いながら見るのも良いですね^^
らかんとは
古くから石像や彫刻などで人々の信仰を集めてきた、仏像の修行者・聖者のこと
らかんさん、として親しみを込めてよばれてきた
「十六らかん」は、おしゃかさまが亡くなったあとも、
長く教えを守りつたえた16人の弟子のこと
移りつく谷戸(やと)の家に注目して見たけど、
左ページのらかんさんの表情や動きがあることに
気づきませんでした💦
野生動物が遊びに来ていた時代から
戦争時、開発時、
とらかんさんは、静かに見守り、
そして、今でも見守っています。
今でもどこかにあるのかな?
と調べたら、埼玉にありました^^v
埼玉県戸田市
市指定文化財 十六羅漢