Great User Experience
~経営学に対する哲学や思想の言葉
Sonyはすばらしいアーティストを長年掛けて育ててきた。
Sonyはすばらしいスピーカーやプレーヤーを作り続けてきた。
だけどi-podを作ることはできなかった。
多分大勢の一般人に
手軽にいつでも音楽を楽しめる
そういう環境やデバイスを提供するという発想がなかったから
このSonyに足りていなかったのがGreat User Experienceという発想、考え
いい音楽をいい音質でという発想は少数の音楽好きには歓迎される。
歓迎してくれる人たちは音楽にちゃんとお金も払ってくれる。
だからSonyは大企業として儲かっていた。
Appleが打ち出したGreat User Experienceの追求策は
ネット上に安くでたくさんの音楽を用意しておく
好きな曲を選んですぐダウンロードできる
そしてすぐその場でPCで再生できる
安価で便利に音楽を楽しめる。
そういう感動体験を提供した。
カセットからCDへ
劣化しない高品質な音楽を
しかもウォークマンをつかっていつでも楽しめるようにしたのがSony
CDよりも安くで
そして自宅でいつでも買えるようにしたのがApple
そして今は音楽や映像
いろんなエンタテイメントコンテンツが
ネット上にあふれかえり、無料で楽しめるようになった。
音楽を消費する人たちのためにGreat User Experienceがとても浸透している。
でもちょっと考えてみたい。
i-podやYoutubeみたいのが増えて
いつでも、しかも無料で音楽を楽しめるようになって
みんな幸せになったのかな・・・
むしろ音楽をめぐって
不幸な人が増えているんじゃないかな
ただ音楽を垂れ流すだけの生活が幸せなのかな
19世紀に市民社会が台頭して
音楽は教会や貴族から一般人に解放されて
ただしまだ録音・再生技術がみがったつだった頃
アマチュアバンドの発表会ですら
とても貴い音楽体験だったのではないかな
みんな音楽をきいて幸せかい?
Googoleやアマゾンが今は分かりやすい
ネットを通じてWorld Wideに、いつでもどこでも
すごく安くで優れたサービスを大量に提供してくれる
Webスケールなんて言葉も出てくるようになった。
ネットを通して世界中の人々にいつでも安価にサービスを提供できる社会
Great User Experienceを追求したとてもすばらしい会社だよね
だから儲かっているんだ
だけど考えないといけない
自分がどれだけ音楽を楽しんでいるのか
ネットでボタン一つで音楽を買って
かってすぐその場でそこそこにいい音質で再生できる
こんな便利な社会になって
むしろ歌を歌わなくなってしまった僕たちがいるんじゃないかな
Great User Experience
いつでも どこでも 誰でも
しかもすごくお手ごろな価格か、ただで
経営的には儲かるだろう
世界中が自分のお客様になるからね
だけどそれって
本当に人が幸せになるのかい
便利で安けりゃ幸せかい
いつでも どこでも 誰でも とてもお安く いいサービスを提供すれば
確かにGreat User Experienceにつながるのだけど
それは規模を拡大することで利益追求する会社経営上の話
人間が幸せになることと同じではない