昨日の米国市場が高安まちまちとなり方向感がつかみ難いなか、寄り付き前
の外国人売買動向(市場筋推計、外資系12社ベース)が売り越しと伝わり、日
本市場も売り先行の始まりとなりました。しかしながら、下値を売り込むよう
な動きはなく、日経平均は昨日の終値を挟んで売り買い交錯が続きました。底
堅さを好感した買いなどから戻りを試すような場面もありましたが、7,900円水
準で上値を押さえられ上げ幅を縮小、底堅いながらも上値の重い展開でした。
しかしながら、後場は一段高の始まりとなりました。昼休み中に日銀が金融
機関が保有する株の買取を再開すると伝わり、為替も円安方向に振れたことか
ら、金融株や輸出関連銘柄などが上げ幅を広げました。しかしながら、そうい
った買いは長続きせず、日経平均は8,000円を越えた水準から徐々に上げ幅を縮
小、上値の重さが嫌気されると先物にまとまった売りも出て下落に転じる格好
となりました。大引けにかけては一段と売り急ぐ動きとなり、日経平均は下値
の目処とみられる7,800円水準まで下落、安値圏での軟調な引けとなりました。
主力株は総じて軟調でした。海運指数の上昇を好感し海運株が堅調、売られ
過ぎたハイテク株も買い戻されたほか、中国の景気対策を期待し機械や鉄鋼な
どにも堅調な銘柄がみられましたが、その一方で電力や電鉄、薬品などの内需
関連の多くが軟調、銀行・証券などの金融株もいまひとつ値動きが冴えず指数
を押し下げる要因となりました。小型株も大引けにかけて売り優勢となり、東
証マザーズ指数はほぼ変わらずとなったものの、日経ジャスダック平均や東証
2部株指数は軟調でした。
日銀の金融機関保有株買い入れ再開といったニュースを受けて後場は戻りを
試す展開となりましたが、そうした買いが一巡したあとは上げ幅を大きく縮め
る展開となりました。日経平均はマイナスでの引けとなりましたが、結局は本
日も買い戻しが中心で、業績悪化への警戒感が強いなかでは積極的な買いがま
だまだ限られるということなのでしょう。市場心理がなかなか好転してこない
ことから、当面は上値の重い展開が続くことになりそうです。
日経平均 7,825.51 (▼ 48.47)
日経225先物 7,770 (▼100 )
TOPIX 773.79 (▼ 4.06)
単純平均 224.41 (▼ 1.87)
東証二部指数 1,879.59 (▼ 1.80)
日経ジャスダック平均 1,058.44 (▼ 3.77)
東証マザーズ指数 335.58 (▼ 0.04)
東証一部
値上がり銘柄数 541銘柄
値下がり銘柄数 1,051銘柄
変わらず 119銘柄
比較できず 3銘柄
騰落レシオ 91.77% △1.97%
売買高 22億5898万株(概算)
売買代金 1兆3957億3500万円(概算)
時価総額 251兆4464億円(概算)
為替(15時) 89.39円/米ドル
・日銀、4年半ぶりに銀行保有株の買い取り再開 総額1兆円
・政府、公務員改革工程表を決定 人事行政を内閣に集約
・1月の円実効レート、ユーロ急落などで3カ月連続の過去最高
・労働時間、年1800時間割れ 1990年の統計開始以来初
・08年の世界半導体売上高、2.8%減 7年ぶり前年比減少
・ソフトBK、定額制データ通信に参入 イーモバと回線相互貸借
・ファーストリテ、「ユニクロ」の1月の既存店売上高は5.7%増
・北朝鮮に弾道ミサイル発射準備の兆候 韓国情報当局発表
・米GMとクライスラー、計9万人を対象に追加人員削減
・米百貨店大手メーシーズ、約7000人の人員削減 減配も
・米主要銀、融資基準を「厳しくした」64% 融資の引き締め続く
・米、金融危機で財政赤字拡大 半年で国債発行額が1兆ドル突破
・米景気対策、「バイアメリカン」条項の対象を拡大 上院で審議
NTT都市 (8933) 84,000円 △3,900 円 :1株単位
マンション販売は苦戦しているものの、大手町など競争力が高い賃貸事業が
堅調に推移していることから中期的に増益基調が続くとして、国内証券が強気
の投資判断を発表、大幅高となりました。
一 休 (2450) 32,650円 △3,000 円 :1株単位
発行済み株式総数の5.5%に相当する1万7000株、金額にして6億円を上限と
した自己株式の取得枠を設定したと発表、一株当たり利益の改善などを好感し
た買いが集まり、ストップ高となりました。
ブラザー (6448) 587円 △45 円 :100株単位
対ドル、対ユーロでの円高やプリンターなどの値下げ競争が激化したことな
どから09年3月期の連結業績予想を下方修正しましたが、悪材料出尽し感や足
元の円高が一服していることなどから、大幅高となりました。
メガチップス (6875) 1,581円 △97 円 :100株単位
ニンテンドーDS用メモリを軸に好調な業績が続き、中長期でも顧客密着型ビ
ジネスへのシフトで採算の改善が見込めるとして、国内証券がレーティングや
目標株価を引き上げ、大幅高となりました。
オエノンHD (2533) 191円 ▼22 円
事故米の不正流通問題の影響などから08年12月期の連結業績予想を下方修正
したことや、外資系証券から投資判断や目標株価を引き下げられたことが引き
続き嫌気され、大幅続落となりました。
三井物 (8031) 969円 ▼15 円
国際商品相場の下落が収益を圧迫、鉄鉱石を中心に金属資源部門の業績が悪
化し、09年3月期の業績下方修正と期末配当の減配を発表したことから、軟調
な引けとなりました。