昨日の米国市場が大幅高となり、為替も1ドル90円台の円安に振れていたこ
とに加え、寄り付き前の外国人売買動向(市場筋推計、外資系12社ベース)も
買い越しと伝わり、日本市場も買い先行の始まりとなりました。日経平均は寄
り付きから8,200円台を回復、そのまま上値を切り上げる動きとなりましたが、
8,300円を意識した水準からは買い気が続かず、利益確定売りや戻り売りに押さ
れ徐々に上げ幅を縮小する動きとなりました。
後場に入ると、為替が再び円高方向に振れつつあったことや芳しくない業績
も発表されたことなどから一段と減速する動きとなり、日経平均は下値を確認
する展開となりました。ただ節目と見られる8,100円が意識される水準ではしっ
かりと買戻しも入って切り返す動きがみられ、底堅さが確認されたことから大
引けにかけては再び上値を切り上げる動きとなりました。引け際にはまとまっ
た買戻しも入り、日経平均は結局大幅高の引けとなりました。
主力株は総じて堅調でした。景気敏感株への乗り換えなどから電力・ガスや
通信などの内需関連に軟調な銘柄が目立ちましたが、米国株高や円相場の落ち
着きを好感し自動車やハイテクといった輸出関連銘柄が軒並み高く、米国で金
融株が大きく買われたことから国内の銀行・保険なども値を伸ばしました。小
型株も強含みとなりましたが主力株ほどの上昇は見られず、日経ジャスダック
平均や東証2部株指数、東証マザーズ指数は小幅高にとどまりました。
日経平均は結局150円近い上昇となりましたが、今月14日と15日の間に空けた
マドを埋めることはできませんでした。米国市場が200ドルを超える上昇となっ
たことや為替が1ドル90円台乗せていたことからすると、上値は限定的で物足
りないといった印象です。米国の政策に対する期待などもあり下値不安は後退
しているものの、業績悪化への警戒感が引き続き相場の重しとなっているので
しょう。上値を追うような積極的な買いはまだまだ限られるものとみられ、当
面は期待と厳しい現実との綱引きが続くことになりそうです。
日経平均 8,251.24 (△144.95)
日経225先物 8,200 (△ 90 )
TOPIX 818.47 (△ 14.14)
単純平均 234.05 (△ 2.15)
東証二部指数 1,897.77 (△ 1.62)
日経ジャスダック平均 1,076.71 (△ 1.47)
東証マザーズ指数 337.88 (△ 0.03)
東証一部
値上がり銘柄数 1,096銘柄
値下がり銘柄数 495銘柄
変わらず 123銘柄
比較できず 2銘柄
騰落レシオ 96.52% △4.34%
売買高 21億4256万株(概算)
売買代金 1兆5564億7800万円(概算)
時価総額 265兆5173億円(概算)
為替(15時) 89.90円/米ドル
・米景気対策法案、米下院で可決 来週から上院で審議
・景気の「山」は07年10月 拡大期間は過去最長 内閣府判定
・北海道老舗百貨店の丸井今井、再生法申請へ 負債500億円
・12月の小売業販売額、前年比2.7%減 大型小売店は6.3%減
・都市ガス販売量、製造業での減産や休業響き3カ月連続減少
・鹿島、元赤坂の旧本社跡にビル建設 総事業費240億円
・新日鉄、ブラジル鉄鋼大手に追加出資 海外市場開拓を加速
・米バイオ企業、アステラスの提案に対し買収防衛策の期限を延長
・EU、資源調達を多様化 パイプラインなどに4200億円投資
・米ベライゾン、携帯電話契約者数でAT&T抜き首位浮上
・米新聞大手NYタイムズ、通期で約52億円の赤字に転落
・米スタバ、さらに300店を追加閉鎖 従業員も追加削減
・オバマ米大統領、安易なリストラ策をけん制 「企業も責任を」
・米FOMC、ゼロ金利継続 「長期国債買い入れの用意」を明記
ゴールドクレ (8871) 2,140円 △195 円 :10株単位
同業他社とは一線を画した健全なバランスシートを維持しており、今後も続
く厳しい環境下でも生き残れるだろうとして国内証券がレーティングを引き上
げ、大幅高となりました。
日立建 (6305) 935円 ▼4 円 :100株単位
09年3月期の業績見通しを下方修正したものの、相場全体の地合いが好転し
たことや同時に発行済み株式総数の約4.21%に当たる900万株の自己株の取得を
発表したことなどから買い先行となりましたが、後場に入ると買い気が続かず
軟調な引けとなりました。
ソネット (3789) 183,400円 ▼19,800 円 :1株単位
保有する未上場株の減損処理などが響き、09年3月期の連結純利益が従来の
増益予想から一転、赤字予想となったことから、失望売りがかさみ大幅安とな
りました。
三井住友 (8316) 3,810円 △450 円 :100株単位
減損処理や4%出資する大和証券SMBCの業績悪化で08年4-12月期の連結
純利益は73%減となりましたが、通期の予想は据え置いたことや米国で金融不
安が後退したことなどが好感され、大幅高となりました。
日電硝 (5214) 604円 △37 円
08年4-12月期の連結決算を発表。液晶用基板ガラスが大きく落ち込んだもの
の4-6月期の好調で増益を確保し、通期の業績予想を据え置いたことに加え、米
ガラス基板大手の液晶表示装置(LCD)向けガラスの需要について4-6月期に
大幅に増加するとのコメントも引き続き材料視され、大幅高となりました。
新日鉄 (5401) 281円 ±0円
自動車・電機業界の不振により足元の鉄鋼需要が急速に減少、下期に予定し
ていた粗鋼生産の減産幅2倍以上に拡大するため収益も悪化するとして09年3
月期の業績予想を下方修正し、冴えない値動きとなりました。
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