10日の米国市場が堅調となり、寄り付き前の外国人売買動向(市場筋推計、
外資系12社ベース)も大幅買い越しと伝わりましたが、日本市場はこのところ
の上昇の反動などから売り先行の始まりとなりました。日経平均は小幅安で寄
り付いたあと下値を試す展開となりましたが、節目とされる8,500円が意識され
る場面でしっかりと切り返す動きとなりました。反面、8,600円を上回る場面で
は上値も伸び悩みましたが、軟調ながらも底堅いといった印象が残りました。
後場に入ってからは、一気に戻りを試す展開となりました。日経平均は後場
寄り後先物主導で急速に下げ幅を縮小、前日の終値を上回る場面では目先筋の
利益確定売りに押されがちとなりましたが、上値を試す場面も何度か見られ、
8,600円台での売り買い交錯となりました。大引けにかけては、明日のSQ(特
別清算指数)算出を睨んだと見られる買いも入って一段高となり、日経平均は
結局高値引け、4日続伸となりました。
主力株は総じて堅調となりました。このところの戻りを牽引したハイテク株
や精密株などには利益確定売りなどから軟調となる銘柄が見られ、通信や電力
などの内需関連にも景気敏感株への乗り換えから冴えない銘柄が散見されまし
たが、一方で原油や貴金属価格の上昇を背景に商社株や石油関連株、非鉄株な
どが堅調、銀行・証券なども大きく値を伸ばし、指数を押し上げました。小型
株は高安まちまちとなり、日経ジャスダック平均や東証2部株指数は堅調となっ
たものの、東証マザーズ指数は大幅安となりました。
この3日間の日経平均の上昇が大きかっただけに、前場段階では利益確定の
売りなどから下げ幅を広げる場面もみられましたが、下値を試す展開となった
ことで、かえって心理的な節目でもある8,500円水準での下値の堅さを確認する
ことになりました。結局、日経平均は節目である8,700円を上回り高値引けとな
りましたが、大引けにかけての上昇は明日のSQ(特別清算指数)算出を睨ん
だ買戻しなどもあったものと思われます。明日のSQ後もこの水準をしっかり
と維持できるかどうかが、大いに注目されます。
日経平均 8,720.55 (△60.31)
日経225先物 8,690 (△60 )
TOPIX 849.25 (△14.70)
単純平均 242.36 (△ 3.10)
東証二部指数 1,930.81 (△10.95)
日経ジャスダック平均 1,072.93 (△ 2.06)
東証マザーズ指数 313.86 (▼ 4.16)
東証一部
値上がり銘柄数 1,157銘柄
値下がり銘柄数 424銘柄
変わらず 133銘柄
比較できず 0銘柄
騰落レシオ 89.03% ▼ 2.91%
売買高 22億4563万株(概算)
売買代金 1兆7661億2900万円(概算)
時価総額 275兆7989億円(概算)
為替(15時) 92.31円/米ドル
・年間100万円までの株式投資の非課税化 12年導入で与党合意
・たばこ税増税は見送り 与党、税制大綱最終案提示
・米自動車救済法案、米下院が可決 上院での可決は不透明
・米上院での争点は救済条件のさらなる厳格化 共和党一部に反対論
・都心オフィス空室率、11月末は4.56% 10カ月連続で上昇
・値引き合戦始まる 5割値下げのイオンに 3割返金のヨーカ堂
・「エコプロダクツ」展開幕 参加企業及び団体数は過去最多
・育休法見直し、企業に短時間勤務の導入義務づけ 厚労省報告案
・シャープ、三重と天理の工場で液晶パネルの生産ラインを閉鎖
・09年のアジア地域の経済成長見通しを下方修正 アジア開銀
・韓国中銀、政策金利を1%引き下げ 10月9日以降4回目
・中国、自国航空会社に航空機の発注取り消しや就航延期を呼びかけ
・米財務省の報告書、「人民元上昇容認を」 中国政府に注文
・米ヤフー、マイクロソフトへの検索事業売却を大株主が要求
・米議会監視委、金融安定化策について「財務省は戦略不透明」
・米財政赤字、過去2カ月で前年度合計に迫る勢い 金融救済で
J T (2914) 318,000円 △10,000 円 :1株単位
たばこ税の引き上げが見送られる方針と伝えられたことから、喫煙者のたば
こ離れへの懸念が遠のき、大幅高となりました。
日製鋼 (5631) 1,025円 △78 円
原子力発電用部材の世界トップ企業として中長期成長の観点から注目してい
るとして外資系証券が新たに強気の投資判断を発表、大幅高となりました。
三井化学 (4183) 342円 ▼17 円
需要回復の見通しが立たないため今月末にも自動車シート材原料の設備を1基
停止すると報じられたことから、業績悪化懸念が高まり大幅安となりました。
エルピーダ (6665) 420円 ▼41 円 :100株単位
11月4日に発行した新株予約権付社債(転換社債)の繰上げ償還回避が難し
いと危惧する動きから、大幅安となりました。
三菱マ (5711) 231円 △20 円
ロンドン非鉄市場でニッケルと銅がそろって上昇し、ニューヨーク金先物相
場も3日続伸となるなど、非鉄や金の価格が上昇していることから、大幅高と
なりました。
カカクコム (2371) 357,000円 ▼22,000 円 :1株単位
一段高い株価が許容されるためには収益多様化の実現が必要であるとして、
外資系証券が投資判断を引き下げ、大幅安となりました。