3日の米国市場が大幅続伸となり、シカゴ市場の日経平均先物も堅調だった
ことなどから、日本市場も買い先行の始まりとなりましたが、寄り付き前の外
国人売買動向(市場筋推計、外資系12社ベース)が大幅売り越しと伝わり、為
替も依然円高水準にあったことなどから、上値の重い展開となりました。日経
平均は小幅高で寄り付いたあと、節目と見られる8,100円水準まで上昇する場面
もありましたが、目先筋の利益確定売りや戻り売りなどに押され上げ幅を縮小
する格好となりました。
それでも前場段階では昨日の終値を上回った水準で底堅さが見られましたが、
後場に入ると一転、下値を探る動きとなりました。日経平均は後場の寄り付き
こそ8,000円台を保ちましたが、上値の重さを嫌気した先物へのまとまった売り
などに押され下落に転じ、じりじりと下げ幅を広げる展開となりました。一昨
日の安値でもある日経平均の7,900円を割り込んだ水準からは下げ渋る動きが見
られ、徐々に戻り歩調となりましたが、積極的な買い気に乏しく戻りは限定的
となりました。
主力株は総じて軟調でした。経営統合の話題から石油株が堅調となったほか、
円高メリットのある紙・パルプ、また医薬品や小売などの内需関連の一角に値
を伸ばす銘柄が散見されましたが、一方で業績悪化懸念の強い不動産株や自動
車、ハイテクなどの輸出関連銘柄が軟調、商品市況の下落を受けて商社株も値
を下げたほか、銀行・証券株なども下げ足を速め、指数を押し下げました。小
型株も後場に入って下げ幅を広げ、日経ジャスダック平均や東証2部株指数は
軟調、東証マザーズ指数は大幅安となりました。
米国市場の上昇を受けて買い先行で始まったものの、上値の重さが意識され
るなか昨日同様に為替が円高に振れたことや米株価指数先物の下落に神経質に
反応し、反落となってしまいました。ソニーやトヨタといった輸出関連銘柄の
代表が本日も年初来安値を更新しており、こういった銘柄が米国市場の上昇に
素直に反応しない点が相場の雰囲気を悪くしているように思われます。為替が
円安に振れないなかでは輸出関連銘柄への積極的な買いは期待しにくく、当面
は日経平均への寄与度の大きいこれらハイテク株や自動車株などが相場の重し
となりそうです。
日経平均 7,924.24 (▼ 79.86)
日経225先物 7,880 (▼160 )
TOPIX 788.88 (▼ 10.31)
単純平均 228.92 (▼ 0.96)
東証二部指数 1,896.62 (▼ 16.14)
日経ジャスダック平均 1,068.35 (▼ 7.38)
東証マザーズ指数 301.71 (▼ 5.50)
東証一部
値上がり銘柄数 642銘柄
値下がり銘柄数 937銘柄
変わらず 133銘柄
比較できず 0銘柄
騰落レシオ 100.02% ▼ 6.83%
売買高 20億2579万株(概算)
売買代金 1兆5042億5100万円(概算)
時価総額 256兆2375億円(概算)
為替(15時) 93.05円/米ドル
・7―9月期設備投資、6年ぶり過去最大の減少 法人企業統計
・新日石と新日鉱、統合を正式発表 来年10月に持ち株会社
・米地区連銀報告、全域で景気悪化が進行 深刻な景気後退の様相
・新日鉄とミタル、自動車市場冷え込みで北米での設備増強を凍結
・新日鉄、需要急減で高炉一時休止 7年ぶりの「休風」
・人員削減拡大 ホンダは英国法人、キヤノンは大分の子会社で
・昭和シェル、自社スタンドに電気自動車用充電器を設置
・先週の部門別動向、外国人は7週ぶり買い越し 個人は売り越し
・ニュージーランド中銀、政策金利を1.5%引下げ 年5.0%に
・独ルフトハンザ、業界再編をにらみ積極攻勢 豪航空買収で同意
・米次期政権、商務長官にヒスパニックのリチャードソン氏
・米SEC、格付け会社に対する規制強化策を決定
・ビッグ3再建で労組側も協力 労働協約を一部見直しへ
・米GMとクライスラー、事前合意の破産法の適用申請を検討
・米ネット通販、「サイバーマンデー」の販売額が前年比15%増
太平洋セメ (5233) 136円 △19 円
石炭や原油などの原燃料価格が下落していることや、2009年1-3月期に発表さ
れると想定する国内の拠点統廃合などを理由に外資系証券が投資判断を引き上
げたことから、大幅高となりました。
協和キリン (4151) 838円 △53 円
抗体医薬の活性を高める自社技術を応用した抗体医薬品が臨床試験段階に入
りつつあり、2013年には第1号製品の販売が予想されるとして外資系証券が投資
判断を引き上げ、大幅高となりました。
昭和シェル (5002) 784円 △46 円 :100株単位
新日石と新日鉱HDが持ち株会社方式で経営統合すると報じられたことから
業界再編を期待した買いが集まり、大幅高となりました。
新電工 (6967) 480円 ▼37 円 :100株単位
世界のパソコンの出荷台数の下方修正により同社の業績も悪化するとして外
資系証券が営業利益見通しを下方修正、目標株価や投資判断を引き下げ、大幅
安となりました。
日立建 (6305) 871円 ▼63 円 :100株単位
建機の需要悪化が相対的に底堅いとされていた中国でさえ急速に進んでいる
として、外資系証券が今期の業績予想を下方修正し、大幅安となりました。
ビックカメラ (3048) 28,820円 ▼920 円 :1株単位
資本・業務提携をしているエディオンの株価低迷を受けて08年9-11月期の連
結業績に株式評価損を計上すると発表、大幅安となりました。