29日の米国市場はダウ平均は軟調、ナスダック指数は小幅高となりまちまち
の展開となりましたが、シカゴ市場の日経平均先物が堅調だったことや、寄り
付き前の外国人売買動向(市場筋推計、外資系12社ベース)も買い越しと伝え
られたことから、日本市場は買い先行の始まりとなりました。日経平均は8,500
円水準を前にいったん伸び悩む動きがありましたが、底堅さが確認されるとじ
りじりと上値を切り上げる展開となりました。引けにかけて若干上げ幅を縮小
する動きはありましたが、日経平均は前場段階で8,500円を回復しました。

 後場に入ってからは一段と上げ幅を広げる動きとなりました。前場の堅調な
地合いを引き継いで日経平均は8,600円を超えて寄り付き、その後も上げ幅を拡
大、戻り売りや利益確定売りなどをしっかりこなして、心理的な節目である
9,000円が意識される水準まで上昇しました。さすがにその水準では上値の伸び
悩む展開となりましたが、大引けにかけては先物主導で買い急ぐ展開となり、
日経平均は9,000円台を回復して、高値圏での引けとなりました。

 主力株はほぼ全面高となりました。特に、商品市況や海運市況の悪化から冴
えない値動きの続いた商社株や海運株、非鉄株などが大きく上昇、極端な円高
や世界的な株安の連鎖が一服したことから自動車株やハイテク株、精密株など
も大幅に値を戻しました。また財務面での不安などから売られていた銀行・証
券などの金融株も見直し買いが入り、上昇しています。小型株も朝方から物色
が進み、日経ジャスダック平均や東証2部株指数、東証マザーズ指数はそれぞ
れ大幅高となっています。

 米国市場がまちまちだったことから上値の重い展開も予想されましたが、日
本市場は3日連続の大幅高となり、9,000円台を回復しました。米株価指数先物
が高かったこともその要因のひとつではありますが、それ以上に、日銀の利下
げ観測を受けて大きな懸念材料だった円高に対する不安が後退したことが大き
かったものと思われます。下落ペースが速かっただけに戻りも速いという印象
ですが、この3日間で日経平均の上昇幅は1,800円を超えており、利益確定売り
や戻り売りも出やすい状況です。明日以降も、9,000円という心理的な節目をし
っかりと維持できるかどうか注目されます。


日経平均            9,029.76 (△817.86)
日経225先物         9,030 (△730 )
TOPIX            899.37 (△ 69.05)
単純平均             240.59 (△ 14.64)
東証二部指数           1,958.49 (△ 39.39)
日経ジャスダック平均       1,068.88 (△ 12.56)
東証マザーズ指数          294.78 (△ 15.31)
東証一部
値上がり銘柄数         1,493銘柄
値下がり銘柄数          176銘柄
変わらず             41銘柄
比較できず            5銘柄
騰落レシオ           66.04%  △3.93%
売買高            30億3587万株(概算)
売買代金        2兆2834億5800万円(概算)
時価総額          288兆9863億円(概算)
為替(15時)          98.30円/米ドル


・麻生首相、追加経済対策で18時に記者会見
・日経平均が800円を超える上昇 上昇率は過去4番目
・アジア市場も大幅高 香港や韓国は一時10%超の上昇
・FRB追加利下げ、FF金利は最低水準に ゼロ金利も視野に
・日銀、あすの決定会合は通常より30分早い8時半から開始
・中小企業資金繰りが悪化 7―9月期は過去最低
・先週の部門別動向、外国人は2週連続で売り越し
・08年産米の豊作 36道府県で過剰米対策が発動
・FRBとIMF、ドル資金の供給先を新興国などにも拡大
・EU、自動車メーカー支援を検討 5兆円規模の低利融資で
・オバマ氏、米主要局で30分の番組枠を買取 約4億円で
・米司法省、デルタとノースウェストの合併を承認 世界最大に
・米財務省、大手9行に対する12兆円超の資本注入を正式発表




円高への懸念一服し国際優良株が大幅高

エプソン (6724) 1,620円 ▼121 円 :100株単位
 ユーロ安の進行に加え、携帯電話端末市場の悪化などで中小型液晶ディスプ
レーなどの採算が悪化するとして、09年3月期の業績予想を下方修正したこと
から大幅安となりました。

ドン・キホーテ (7532) 1,845円 △243 円 :100株単位
 買収したドイトと長崎屋の改装費負担により2009年6月期は踊り場となるもの
の、2010年6月期から改装効果が期待できるだろうとして外資系証券が投資判断
を引き上げ、大幅高となりました。

コマツ (6301) 954円 △100 円 :100株単位
 世界的な景気減速による建機需要の落ち込みや円高の影響から、09年3月期
の連結純利益が7年ぶりに減益になりそうだと発表しましたが、同時に発行済
み株式数(自己株式を除く)の4.01%にあたる4000万株を上限とした自社株取
得枠の設定を発表し、ストップ高となりました。

マツモトキヨシ (3088) 2,055円 △304 円 :100株単位
 11時に日本調剤(3341)と業務提携に向けた協議を開始すると正式に発表、
業績拡大などを期待した買いが改めて入り、ストップ高となりました。

日野自 (7205) 241円 ▼5 円
 日米での販売不振や原材料高、円高の影響から09年3月期の業績見通しを大
幅に下方修正し、同業他社が軒並み値を伸ばすなか、軟調となりました。

三井住友 (8316) 382,000円 △42,000 円 :1株単位
 不良債権処理の損失拡大や投資信託の販売落ち込みによる手数料減などから
08年9月期中間期の連結純利益が前年同期から半減したと発表しましたが、地
合いが好転したことを受けて買いが集まり、大幅高となりました。