寄り付き前の外国人売買動向(市場筋推計、外資系12社ベース)は売り越し
と伝えられましたが、28日の米国市場が大幅反発となり、為替も円安となった
ことから、日本市場も買い先行の始まりとなりました。先物や主力株の多くが
買い気配から始まり、日経平均は8,200円を試す水準まで上昇となりましたが、
その水準では目先筋の利益確定売りや戻り売りなどもかさんで上値は重く、伸
び悩む動きとなりました。しかしながら押し目ではしっかりと買戻しなども入
って底堅く、前場の日経平均は8,100円を挟んで底堅い堅調な値動きが続きまし
た。

 しかしながら後場に入ると一転、上げ幅を縮小する動きとなりました。日経
平均は前場の終値を上回って寄り付いたものの買い気が続かず、寄り付きの買
い一巡後は先物へのまとまった売りもあって一気に7,800円を割り込む水準まで
上げ幅を縮小しました。しかしながらその水準からは買戻しなども入って下げ
渋り、心理的な節目である8,000円を前に何度か上値は伸び悩むものの、大引け
にかけては先物主導で買い急ぐ展開となりました。結局日経平均は8,200円台を
回復し、高値引けとなりました。

 主力株はほぼ全面高となりました。業績のふるわない証券株が軟調となりま
したが、不動産株や銀行株、保険株などは買い戻され堅調、米国株高や円安な
どを好感して自動車株やハイテク株、機械株といった外需関連の多くが軒並み
値を上げたほか、海運株や商社株といった市況関連銘柄も値ごろ感から買い戻
され、指数を押し上げました。小型株も主力株ほどの上昇ではなかったものの
終始堅調な値動きが続き、日経ジャスダック平均や東証2部株指数、東証マザ
ーズ指数はそれぞれ大幅高となりました。

 日米欧の協調利下げに対する期待などから、昨日に続き本日も大幅高となり
ました。史上2番目の上げ幅となった米国市場に比べて、本日の日本市場の上
昇幅は限定的となりましたが、昨日すでに米国市場の上昇を先取りする格好で
上昇しており、またこの2日間での上昇も1,000円超となっていることから、物
足りなさはありません。ただ、本日も米株価指数先物や為替動向に振らされて
上げ幅を大きく縮める場面が見られ、明確な方向感はまだないように見受けら
れます。先行きに対する不透明感は依然強く、明日も以降も米国市場動向や為
替動向次第の展開が続きそうです。




日経平均            8,211.90 (△589.98)
日経225先物         8,300 (△570 )
TOPIX            830.32 (△ 46.29)
単純平均             225.95 (△ 11.33)
東証二部指数           1,919.10 (△ 36.19)
日経ジャスダック平均       1,056.32 (△ 11.26)
東証マザーズ指数          279.47 (△ 3.90)
東証一部
値上がり銘柄数         1,406銘柄
値下がり銘柄数          253銘柄
変わらず             47銘柄
比較できず            4銘柄
騰落レシオ           62.11%  △3.4%
売買高            29億8113万株(概算)
売買代金        2兆2366億3100万円(概算)
時価総額          267兆2616億円(概算)
為替(15時)          96.48円/米ドル


・日経平均、大幅続伸で8千円台回復 過去8番目の上昇幅
・財務局長会議、全11地域の景気判断を下方修正
・日銀、景気懸念で利下げ検討 外為市場は円安で反応
・米GMとクライスラー、合併で合意 週末に正式発表
・米GM金融子会社GMAC、銀行持ち株会社化を検討
・鉱工業生産指数、9月は2カ月ぶり昇 先行きは低下を予測
・4―9月の自動車輸出、アジア中近東向け2割増 欧米向けは減少
・ガソリン小売価格、12週連続下落で151円に
・静岡空港、県知事が開港延期を表明「遅くとも来年7月」
・キリンビバ、「ボルヴィック」57万本を自主回収
・独VWの時価総額、エクソン抜き一時世界一に
・IMF、世銀及びEUと共同でハンガリーに金融支援
・米農務省、10月の穀物生産量見通しを下方修正
・米マイクロソフト、次期OSの技術者向け試作版を公開
・米グーグル、書籍検索をめぐる訴訟で出版業界と和解
・米鉄鋼2社の7―9月期、値上げ効果で増益 先行きは悲観




 米国株高や円高一服を好感して輸出関連中心に大幅高となる一方、業績悪化
を受けて証券株が安い

JR東海 (9022) 739,000円 ▼59,000 円 :1株単位
 鉄道輸送収入の伸び悩みや新型新幹線の集中投入による減価償却費拡大を理
由に09年3月期の業績見通しを下方修正したことに加え、ディフェンシブ銘柄
としてこれまで底堅い値動きを続けていたことから、大幅安となりました。

DENA (2432) 232,600円 ▼40,000 円 :1株単位
 アバター(ネット上の分身キャラクター)の関連収入が伸び悩んだことなど
から09年3月期の業績予想を下方修正し、ストップ安となりました。

森永乳 (2264) 298円 △43 円
 値上げしたヨーグルトなどの販売が計画を下回ったものの、販売管理費の大
幅な圧縮が寄与したとして08年4-9月期の営業利益見通しを上方修正し、大幅高
となりました。

リコー (7752) 947円 △100 円
 欧米の複写機需要の低迷にや急激な円高の影響から、09年3月期の連結純利
益予想を下方修正しましたが、悪材料出尽くし感や足元の円高が一服となって
いることから買いが集まり、ストップ高となりました。

コクヨ (7984) 655円 ▼43 円 :100株単位
 オフィス家具の需要が今夏以降急速に冷えこみ売上高が減少、輸入のために
かけていた為替ヘッジも急激な円高を受けて損失が発生するとして、08年12月
期の連結業績予想を下方修正し、大幅安となりました。

ホンダ (7267) 2,440円 △375 円 :100株単位
 販売費などの減少やコストダウンの効果はあるものの、北米での販売苦戦や
円高の影響が響いたとして09年3月期通期の業績見通しを下方修正しましたが、
米国株の上昇や円安を受けて業績悪化への懸念が和らぎ、大幅高となりました