24日の米国市場が大幅安となり、日本市場は売り先行の始まりとなりました。
寄り付き後に日経平均がいったん上昇に転じる場面もありましたが、寄り付き
前の外国人売買動向(市場筋推計、外資系12社ベース)が大幅売り越しと伝わ
っていたことなどもあって上値は重く、7,500円を割り込むところまで下値を確
認する展開となりました。さすがにその水準からは値ごろ感からの買戻しなど
も入って切り返し、日経平均は7,800円台まで値を戻しましたが、目先筋の利益
確定売りや戻り売りなどもかさんで上値は伸びず、7,600円台半ばまで上げ幅を
縮小して前場は取引を終えました。

 後場に入ってからは一段と上値の重い展開となりました。日経平均はマイナ
ス圏で寄り付いたあと、いったん7,700円台まで戻す場面がありましたが、買い
気が続かず再び下落に転じる格好となりました。それでもしばらくは、バブル
後の最安値である7,600円水準でどうにか下げ渋る動きが続きましたが、上値の
重さが嫌気され、また為替が再び円高方向に振れ始めると先物主導で売り急ぐ
動きとなりました。日経平均は7,100円台半ばまで下落し、そこから若干切り返
すものの戻りは鈍く、引けにかけては再度売り直され、結局7,100円台半ばの安
値圏での引けとなりました。

 主力株はほぼ全面安となりました。特に、増資の話題が伝わった銀行株が大
幅安、証券株や保険株なども業績面・財務面からの懸念から大きく売られたほ
か、原油価格の下落を受けて商社株などの資源エネルギー株が軒並み下落、自
動車株やハイテク株、機械株などの外需関連銘柄も世界的な景気の減速や円高
への懸念から軒並み軟調となり、指数を押し下げました。小型株も後場に入っ
て下げ足をはやめ、日経ジャスダック平均や東証2部株指数、東証マザーズ指
数はそれぞれ大幅に下落しています。

 しばらくは日経平均のバブル後の最安値である7,600円水準で底堅さも見られ
ましたが、後場からは金融株や外需関連銘柄中心に売り急ぐ動きとなり、日経
平均に続きTOPIXもバブル後の最安値を更新する展開となりました。主要
7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議が円の極端な変動に言及する異例の
声明を発表しましたが、それに対する反応も得られず、為替が再び円高方向に
振れたことも嫌気され、売り急ぐ動きに拍車をかけたようです。世界的な景気
の悪化に加え、このところの急激な円高がもたらす影響も大きな懸念材料とな
っており、それらが解消されるまでは下値を探る動きが続きそうです。


日経平均            7,162.90 (▼486.18)
日経225先物         7,160 (▼460 )
TOPIX            746.46 (▼ 59.65)
単純平均             203.05 (▼ 13.49)
東証二部指数           1,898.01 (▼ 54.95)
日経ジャスダック平均       1,061.51 (▼ 22.92)
東証マザーズ指数          277.01 (▼ 19.78)
東証一部
値上がり銘柄数          126銘柄
値下がり銘柄数         1,556銘柄
変わらず             30銘柄
比較できず            3銘柄
騰落レシオ           57.66%  ▼ 4.34%
売買高            30億9555万株(概算)
売買代金        2兆2323億6500万円(概算)
時価総額          239兆5740億円(概算)
為替(15時)          93.47円/米ドル


・日経平均、バブル経済崩壊後の安値下回る 26年ぶり安値
・G7が共同声明「円の過度な変動、よく注視し適切に協力」
・首相、緊急市場対策のとりまとめを指示 空売り規制強化など
・首相、解散先送りを与党幹部に伝達 経済対策を優先
・空売り規制強化、「11月第1営業日発動」 中川金融相
・世界経営者会議、ソニー会長「米市場は9月に劇的変化」 
・9月のサービス価格指数、伸び率大幅鈍化 運輸など需要減
・9月の外食売上高、前年同月比4.7%減 3カ月ぶり減少
・IMF、ウクライナとハンガリーに金融支援
・韓中銀、臨時金融通貨委で追加利下げ 今月2回目の利下げ
・豪中銀、豪ドル買い介入実施 先週末の豪ドルは対円で最安値



増資検討報道を受けて銀行株が大幅下落、原油価格の下落を受けて資源エネ
ルギー関連も売られる

三菱UFJ (8306) 583円 ▼100 円 :100株単位
 株安による保有株の価格下落で自己資本が目減りし、財務の健全性を保つた
め大規模な増資を実施すると報じられたことから、一株当たり利益の希薄化な
どを懸念した売りが集まりストップ安となりました。

ニトリ (9843) 5,980円 △260 円 :50株単位
 円高によるメリットに加え、原料コストの低下も増収要因だとして外資系証
券が強気の投資判断を継続、目標株価を引き上げたことから大幅高となりまし
た。

ヤフー (4689) 28,260円 △1,730 円 :1株単位
 企業業績の悪化により広告業界が低迷するなか、主力のインターネット広告
が2桁の伸びとなり08年4-9月期の連結純利益が増益となったことから、底堅い
業績を好感した買いが集まり、大幅高となりました。

日 立 (6501) 404円 ▼10 円
 赤字の続いてたHDD駆動装置が黒字転換したことに加え重電部門も好調だ
ったとして、08年4-9月期の連結営業利益予想を上方修正したことからしばらく
堅調な値動きが続きましたが、引けにかけては地合いの悪さに押され軟調とな
りました。

川崎船 (9107) 322円 ▼24 円
 昼休み中に、北米向けのコンテナ船の荷動きが鈍るなどの理由で08年3月期
の営業利益予想を下方修正、同時に期末配当を従来予想から2円引き下げたこ
とから、後場に入って下落に転じ大幅安となりました。

JFEHD (5411) 1,961円 ▼74 円 :100株単位
 09年3月期の連結業績予想を上方修正したことに加え、発行済み株式総数の
9.05%に相当する5000万株を上限とした自社株取得枠設定を発表し、堅調な値
動きが続きましたが、地合いの悪さを嫌気した売りに押され、大幅安の引けと
なりました。