23日の米国市場でダウ平均は反発となったもののナスダック指数は続落とな
り、寄り付き前の外国人売買動向(市場筋推計、外資系12社ベース)も大幅売
り越しと伝えられたことから、日本市場は売り先行の始まりとなりました。ソ
ニーの大幅な業績下方修正が発表されるなど、企業業績への懸念が高まるなか、
日経平均は昨日の安値水準である8,000円近辺まで値を下げました。それでもい
ったんは切り返し、しばらくは8,100円を挟んだ売り買い交錯となりましたが、
上値の重さが確認されると前場の引けにかけては再度売り直される格好となり
ました。
後場に入ってからは、一段安となりました。対米ドル以外の通貨でも急激に
円高が進んだことが企業業績への懸念に拍車をかけ、日経平均は後場の寄り付
きから心理的な節目である8,000円を割り込む展開となりました。7,800円台前
半でようやく下げ止まり切り返す動きとなるものの、今度は8,000円水準で上値
を押さえられ、上値の重さが確認されると週末の手仕舞い売りやヘッジ売りな
どもかさんで再び売り直されました。大引けにかけては下げ足をさらにはやめ
る展開となり、日経平均はバブル後の最安値である7,600円台まで下落して取引
を終えました。
主力株はほぼ全面安となりました。辛うじて、内需関連の一角に底堅い銘柄
も見られましたが、世界景気の減速による業績悪化懸念や急激な円高を嫌気し、
ハイテク株や機械株、鉄鋼株や海運株など、外需関連の多くが売り急ぐ動きと
なりました。また、新興国通貨の急落や株安による含み益の枯渇などを懸念し
て銀行株や証券株なども大幅に下落しています。前場段階では底堅さが見られ
た小型株も、後場に入って下げ足をはやめ、日経ジャスダック平均は軟調、東
証2部株指数や東証マザーズ指数は大幅安となりました。
昨日の引け後にソニーが大幅な業績の下方修正を発表したことで市場のセン
チメントが冷え込んでいたなか、為替が一段と円高に進んだことが追い討ちと
なり、前場段階で下げ渋っていた日経平均は後場にあっさりと8,000円の大台を
割り込み、バブル後の最安値である7,600円台まで下落となりました。値ごろ感
からの買いが出てきてもいい水準ではありますが、来週は月末ということで日
米共に多くの経済指標の発表が控えており、さらには日本企業の決算発表もひ
とつの山場を迎えます。その内容や為替動向次第では、一段と下値を探ること
になる可能性もありそうです。
日経平均 7,649.08 (▼811.90)
日経225先物 7,620 (▼830 )
TOPIX 806.11 (▼ 65.59)
単純平均 216.54 (▼ 14.52)
東証二部指数 1,952.96 (▼ 33.95)
日経ジャスダック平均 1,084.43 (▼ 6.27)
東証マザーズ指数 296.79 (▼ 14.42)
東証一部
値上がり銘柄数 123銘柄
値下がり銘柄数 1,556銘柄
変わらず 34銘柄
比較できず 1銘柄
騰落レシオ 62.00% ▼ 5.83%
売買高 26億3656万株(概算)
売買代金 2兆0568億8100万円(概算)
時価総額 257兆9774億円(概算)
為替(15時) 95.49円/米ドル
・円相場、対ドルで13年ぶり高値
・日銀副総裁人事案、衆参両院が承認 半年ぶり空席解消
・日銀、短期市場に2日連続で資金供給 6千億円を即日
・金融機能強化法改正案を閣議決定 2兆円の公的資金枠
・日中韓とASEANが首脳会議、外貨の融通拡充を検討
・韓国7―9月期GDP、13四半期ぶりの3%台成長に減速
・韓サムスン電子の7―9月期、半導体不振で営業利益半減
・米マイクロソフトの7―9月期、ウィンドウズ部門減益
・EU、金融危機対応で緊急会議 来月7日、対応策まとめ
・FRBの金融機関向け公定歩合貸出増加続く 9週連続最高
・前FRB議長、自らの政策の過ち認める 議会公聴会で
・米財務次官補、「数週間内に第2陣の資本注入」
ソニー (6758) 1,972円 ▼323 円 :100株単位
欧米の消費低迷による電機部門の採算悪化や円高、株安による有価証券の評
価損などから、09年3月期の業績予想を大幅に下方修正し、失望感から大幅下
落となりました。
北越紙 (3865) 315円 ▼6 円 :500株単位
印刷用紙などの値上げが浸透し採算が改善、重油などの原燃料高を補ったこ
とから09年3月期の連結経常利益が一転増益となりそうだと発表し、買い先行
で始まりましたが、地合いの悪さに押され軟調な引けとなりました。
村田製 (6981) 3,020円 ▼420 円 :100株単位
主力の大容量コンデンサーの販売が伸び悩んでいることや、電子部品の販売
価格下落などから、08年4-9月期の連結営業利益が今年7月に引き下げた予想を
更に下回りそうだと報じられ、大幅安となりました。
日写印 (7915) 4,630円 △360 円 :100株単位
加飾フィルムの需要拡大やタッチパネルの新工場が順調に稼働していること
などから、08年3月期通期の連結業績予想を上方修正し、大幅高となりました。
鹿 島 (1812) 241円 △1 円
非居住用建築着工床単価の上昇幅とコスト上昇分の差分が大幅に拡大してお
り、まもなく建築工事の粗利益率の改善が始まるとして、外資系証券が投資判
断を引き上げ、底堅い動きとなりました。
板硝子 (5202) 291円 ▼68 円
英ガラス大手を買収してから、ポンド相場や欧州での売上が業績に与える影
響が強まっているおり、対ポンドでの円高や欧州の景気悪化を嫌気した売りが
集まって大幅安となりました。