21日の米国市場が大幅反落となり、為替も円高に振れていたことに加え、寄
り付き前の外国人売買動向(市場筋推計、外資系12社ベース)も大幅売り越し
と伝えられたことなどから、日本市場は売り先行の始まりとなりました。日経
平均はシカゴ市場の日経平均先物の清算値に鞘寄せするように下値を切り下げ
ましたが、心理的な節目である9,000円を割り込む水準からは押し目買いなども
入って切り返す格好となりました。日経平均は前場段階は9,000円台を保って取
引を終えました。
しかしながら、後場に入ってからは一段安となりました。対米ドルだけでな
くユーロに対しても大きく円高が進んだことなどが嫌気され、日経平均は後場
寄り後まもなく前場段階で意識されていた9,000円をあっさりと割り込み、その
後いったん下げ渋る場面があったものの、買い気が続かず先物主導で更に売り
急ぐ動きとなりました。日経平均は8,700円を割り込んだ水準でようやく切り返
す動きとなりましたが、引けにかけては再度売り直され、引け間際にはまとま
った売りが入って、下げ幅600円超の安値引けとなりました。
主力株はほぼ全面安となりました。特に、原油や金価格など商品市況の下落
を背景に商社株や非鉄株、石油関連株などが大きく下落、業績悪化が伝えられ
た銀行株に加え、米国株安や円高を背景にハイテク株などの輸出関連銘柄も軒
並み下落となったほか、鉄鋼株や機械株なども需要の悪化などが懸念され大幅
に値を下げました。小型株も後場に入って下げ足を早める動きとなり、日経ジ
ャスダック平均は軟調、東証2部株指数や東証マザーズ指数は大幅安となりま
した。
前場段階では心理的な節目である9,000円水準で下げ渋っていた日経平均も、
後場に入って一段と下げ幅を広げ、前日比600円超の大幅下落となりました。大
手鉄鋼メーカーの減産や大手自動車メーカーの販売台数の前年割れなどの話題
を受けて、このところ後退していた業績悪化懸念が再び意識されましたが、為
替が対ユーロで大きく円高となったことが追い討ちをかけ、下げを加速させた
ようです。市場心理はまだまだ不安定で悪材料に反応しやすく、日米での決算
発表が本格化するなか、今後もその内容に大きく反応する展開が続きそうです。
日経平均 8,674.69 (▼631.56)
日経225先物 8,660 (▼580 )
TOPIX 889.23 (▼ 67.41)
単純平均 234.95 (▼ 14.61)
東証二部指数 2,023.26 (▼ 22.13)
日経ジャスダック平均 1,105.13 (▼ 6.68)
東証マザーズ指数 323.24 (▼ 8.50)
東証一部
値上がり銘柄数 75銘柄
値下がり銘柄数 1,602銘柄
変わらず 35銘柄
比較できず 0銘柄
騰落レシオ 66.02% ▼ 8.01%
売買高 21億5760万株(概算)
売買代金 1兆8805億5400万円(概算)
時価総額 283兆9092億円(概算)
為替(15時) 99.65円/米ドル
日立国際 (6756) 479円 △19 円
同社のサーマルプロセス装置は中長期的にシェアの上昇が期待できるなどと
して外資系証券が投資判断を引き上げ、大幅高となりました。
三菱UFJ (8306) 774円 ▼75 円 :100株単位
景気悪化による不良債権処理の損失増加や株安による影響から、08年9月中
間期の業績予想を大幅に下方修正すると報じられたことから、業績悪化への懸
念が強まり、大幅安となりました。
スター精 (7718) 1,055円 △33 円 :100株単位
自社株の取得が今後も継続的に行われる可能性が高く、積極的な株主還元が
株価を下支えするだろう、と外資系証券が報告したことが注目され、大幅高と
なりました。
ブラザー (6448) 739円 ▼100 円 :100株単位
円が対ユーロで年初来高値を更新するなど、対ユーロでの円高が急激に進ん
でいることから、ユーロ安による業績への影響が大きいことを懸念した売りが
集まり、ストップ安となりました。
郵 船 (9101) 424円 ▼35 円
ばら積み船運賃の国際指標であるバルチック海運指数に下げ止まる兆しが一
向に見られず、世界景気の減速に伴う海運市況への更なる影響も懸念され、大
幅安となりました。
NECエレ (6723) 1,210円 ▼300 円 :100株単位
自動車やデジタル家電の販売伸び悩みにより、搭載する半導体の販売が減少
するとして、09年3月期の連結業績予想を下方修正し、ストップ安となりまし
た。
・外為市場、ユーロ急落 4年6カ月ぶりの127円台に
・産業資材や石油製品の国内在庫が急増 塗工紙は過去最高水準
・ガソリン価格は11週連続の下落 需要減で値下げ相次ぐ
・民生用電子機器、国内出荷は16カ月連続増加 9月4.5%増
・全国スーパー売上高、2カ月連続の前年割れ 9月は2.2%減
・アジア開銀、発展途上国の太陽光発電普及で支援
・三菱UFJ、アコムのTOB成立 来4月に子会社化
・韓サムスン電子、米サンディスクの買収提案を撤回
・独バイエルン州立銀、公的資金による資本増強を申請
・仏大統領、「ユーロ圏財務省」の新設を提言 金融危機対応で
・米JPモルガンの各地の支店に白い粉入り手紙 FBI捜査
・米地銀大手ナショナルシティは5四半期連続の最終赤字
・米アップルの7―9月期、「アイフォーン」好調で26%増益
・米ヤフーの7―9月期、64%減益 人員追加削減も