15日の米国市場が大幅下落となり、為替も円高に振れたことに加え、寄り付
き前の外国人売買動向(市場筋推計、外資系12社ベース)も大幅売り越しと伝
わったことから、日本市場も売り先行の始まりとなりました。主力株の多くが
売り気配から始まり、日経平均先物が一時売買停止となるなど、一気に売り急
ぐ動きとなりましたが、日経平均の下げ幅が1,000円近くになると下げ渋る動き
がみられました。しかしながら目立った買戻しもなく安値圏での揉み合いが続
き、日経平均は8,600円台で前場の取引を終えました。
後場に入ってからも上値の重い展開が続きました。日経平均は前引けとほぼ
同水準で寄り付き、しばらくは8,600円をはさんで方向感のない展開となりまし
たが、上値の重さが確認されると先物にまとまった売りが入って一段安となり
ました。日経平均の下げ幅は1,000円を越え、さすがにそこからはいったん反発
したものの、引けにかけては再度売り直される格好となりました。日経平均は
1,100円近い下落となり、心理的な節目である8,500円を割り込んで安値引けと
なりました。
主力株はほぼ全面安となりました。米国での金融株安の流れを受けて国内の
銀行・証券株が軟調、原油価格や海運市況の下落を受けて資源エネルギー関連
株や海運株も大きく値を下げたほか、世界的な景気悪化の影響が懸念され、自
動車株や機械株などの外需関連の多くが軒並み軟調となりました。小型株も終
始売り優勢の展開が続き、主力株ほどの下落は見られなかったものの、日経ジ
ャスダック平均や東証2部株指数、東証マザーズ指数はそれぞれ大幅安となっ
ています。
極度に高まっていた金融不安が一旦は落ち着きをみせ、市場の関心が金融問
題から実体経済へと移っていたなか、昨日発表された米小売売上高や景気指数
が予想を上回って悪化したことで、日本市場でも企業業績に対する影響が改め
て意識される格好となりました。日経平均は下げ幅1,100円近い大幅な下落とな
りましたが、今晩も米国では主要企業の決算や経済指標の発表が多く予定され
ています。景気悪化に対する懸念が後退することになるのか、それとも警戒が
強まってしまうのか、その内容が大いに注目されるところです。
日経平均 8,458.45 (▼1,089.02)
日経225先物 8,250 (▼1,240 )
TOPIX 864.52 (▼ 90.99)
単純平均 228.26 (▼ 19.57)
東証二部指数 1,977.55 (▼ 74.16)
日経ジャスダック平均 1,078.30 (▼ 28.01)
東証マザーズ指数 303.87 (▼ 12.73)
東証一部
値上がり銘柄数 87銘柄
値下がり銘柄数 1,611銘柄
変わらず 16銘柄
比較できず 4銘柄
騰落レシオ 57.42% ▼ 9.28%
売買高 25億6068万株(概算)
売買代金 2兆1757億6100万円(概算)
時価総額 276兆0142億円(概算)
為替(15時) 100.15円/米ドル
・日経平均1089円安、下落率は歴代2位 下げ幅は今年最大
・アジア株式相場も大幅安 世界経済悪化への懸念強まる
・G8首脳、金融危機解決へ決意で異例の緊急共同声明
・EU議長国の仏大統領、金融危機対応で「来月中に緊急G8」
・日銀、短期金融市場への資金供給再開 株価急落受け
・ガソリン小売価格、10週連続下落 14日時点161円
・世界のパソコン出荷、7―9月期は15%増 鈍化懸念も
・北朝鮮、韓国に関係断絶を警告 米との関係改善を拠り所に
・スイス政府、UBSに公的資金5400億円を注入
・米イーベイ、個人消費の減速で業績見通しを下方修正
・NY司法当局、不正支払いの疑いでAIGを調査
・商品市場からの資金流出加速 CRB指数は3年8カ月ぶり安値
・米地区連銀報告「全地域で経済弱まる」 追加利下げ観測浮上
ABC マート (2670) 2,865円 ▼85 円 :100株単位
健康ブームを背景としたランニングシューズの伸びや、好調な海外事業を背
景に、09年2月期通期の業績予想を上方修正しましたが、大引けにかけては地
合いの悪さに押され軟調な引けとなりました。
新日鉄 (5401) 300円 ▼31 円
商社などに支払っている鋼材販売の仲介手数料圧迫が伝えられたものの、中
国の建機投資の鈍化などにより鋼材需要は世界的に落ち込んでいるとして外資
系証券が投資判断や目標株価を引き下げたことなどが嫌気され、大幅安となり
ました。
石油資源 (1662) 3,880円 ▼500 円 :100株単位
足元の原油価格の下落により販売価格の低下が懸念されていることや、世界
景気の悪化により今後も需要が低迷するとの懸念から、ストップ安となりまし
た。
住生活G (5938) 974円 ▼144 円 :100株単位
住宅着工数の低迷により住宅用サッシなどの販売が落ち込んでいることから、
08年4-9月期の業績予想を下方修正し、大幅安となりました。
ドトル日レス (3087) 1,334円 △57 円 :100株単位
レストラン事業はふるわなかったものの、コーヒーチェーンが堅調だったこ
とで補ったとして、09年2月期通期の業績予想が据え置いたことから、大幅高
となりました。
住友ゴム (5110) 811円 △43 円 :100株単位
足元での天然ゴムの価格の急落など、原材料価格の調整が続いていることか
ら、収益悪化懸念が薄らぎ、大幅高となりました。