8日の米国市場が6日連続の大幅下落となり、8月の機械受注統計が市場予
想を大幅に下回ったことも嫌気され、日本市場は売り先行の始まりとなりまし
た。しかしながら、これまでの大幅下落で値ごろ感か強まっていたことや、寄
り付き前の外国人売買動向(市場筋推計、外資系12社ベース)の売り越し幅も
だいぶ減少していたことなどから、寄り付きの売り一巡後は戻りを試す展開と
なりました。目先筋の利益確定売りや戻り売りに押され上げ幅を縮小する場面
もありましたが、下値も昨日の安値水準で底堅く、底堅さが確認されると再び
上昇となり、日経平均は9,300円台を回復して前場の取引を終えました。

 後場の寄り付きは一段と戻りを試す展開となり、前場の底堅さや為替が円安
方向に振れたことなども好感され、日経平均は9,400円半ばまで上昇する格好と
なりました。しかしながらその水準では戻り売り圧力も強く、じりじりと上げ
幅を縮小、前場の終値が意識される水準で一度切り返すものの、上値の重さが
確認されると先物主導で売り急ぐ展開となりました。昨日の安値を下回って
9,100円水準まで下落する場面もあり、さすがにその水準からは押し買いなどか
ら反発するものの、戻りきることはできずに軟調な引けとなりました。

 業種別には、これまで比較的底堅い値動きの続いた薬品株、電鉄株などのデ
ィフェンシブ銘柄が景気敏感株への乗り換えなどから軟調、業績の不振が懸念
され小売株も冴えない動きとなりましたが、これまで大きく売り込まれていた
銀行・証券株が反発、商社株や鉄鋼株、自動車株などの外需関連銘柄も値ごろ
感から買い戻され、指数を下支えました。小型株にも下落の反動から堅調とな
る銘柄が多数見られ、日経ジャスダック平均こそ続落となりましたが、東証2
部株指数は堅調、東証マザーズ指数は大幅高となっています。

 昨日までの5日間で日経平均は2,000円を超す下落となり、いつ反転してもお
かしくない状況のなか、東証1部のPBR(株価純資産倍率)が昨日時点で1
倍割れとなっていたことから、さすがに売られすぎとの見方が強まったようで
す。日経平均は9,100円近辺で底堅さを確認すると一気に下げ幅を縮め、大幅上
昇となる場面もみられましたが、金融不安や世界景気の悪化に対する懸念が根
強く、引けにかけては売り急ぐ動きとなって、後味の悪い引けとなりました。
米国金融機関への公的資金注入の話題などもまだ不透明であり、明日以降も金
融不安や世界の景気動向を睨みながらの展開が続くものと思われます。


日経平均            9,157.49 (▼ 45.83)
日経225先物         9,200 (△110 )
TOPIX            905.11 (△ 6.10)
単純平均             232.32 (△ 1.43)
東証二部指数           1,935.21 (△ 12.01)
日経ジャスダック平均       1,065.05 (▼ 6.29)
東証マザーズ指数          288.13 (△ 16.45)
東証一部
値上がり銘柄数          980銘柄
値下がり銘柄数          656銘柄
変わらず             74銘柄
比較できず            8銘柄
騰落レシオ           59.85%  △4.89%
売買高            29億1898万株(概算)
売買代金        2兆4748億5500万円(概算)
時価総額          288兆4913億円(概算)
為替(15時)          100.45円/米ドル


・首相、追加経済対策のとりまとめを指示 今月下旬に具体策
・日銀、合計4兆円の資金供給 1日としては最大規模
・韓国、香港、台湾も利下げ 主要中銀の同時利下げに協調
・8月の機械受注、14.5%減で5年4カ月ぶりの低水準に
・9月の都心オフィス空室率が4%台に 2年9カ月ぶり
・みずほコーポ銀、長プラ0.05%引き上げ 年2.35%に
・東京ゲームショー開幕 一般公開は11日から
・エネサーブ、元役員にインサイダー取引の疑い
・TOWA、半導体装置用の金型工場を佐賀に新設
・北朝鮮、10発以上のミサイル発射準備か 韓国紙報道
・OPEC、原油価格下落で11月に臨時会合 生産調整で協調か
・イタリア、公的資金で銀行優先株買い取り 預金保護額も引き上げ
・9月の米小売売上高は1.7%増 高級百貨店の低迷際立つ
・米IBM、7―9月最終利益が20%増 時間外で6%上昇
・米FRB、AIGに最大3兆7800億円追加融資制度
・米財務長官、新興国も加わったG20特別会議開催で調整 
・米財務長官、公的資本注入を示唆 実現までには曲折も


ファーストリテイ (9983) 9,560円 ▼750 円 :100株単位
 議決権がない代わりに普通株よりも高い配当を受けられる優先株を発行する
準備に入ったと国内紙が報じたことから、1株利益の希薄化などを懸念する売
りが集まり、大幅安となりました。

アルフレッサHD (2784) 5,320円 △500 円 :100株単位
 医薬品卸大手のメディセオ・パルタック(7459)と合併すると国内紙が報じ
たことから、競争力の強化などを期待した買いが集まり、ストップ高となりま
した。

イオン (8267) 850円 ▼100 円 :100株単位
 衣料品の苦戦や電子マネー導入によるコスト増などから08年8月中間期の連
結最終損益が3期ぶりの最終赤字となったことから、ストップ安となりました。

イビデン (4062) 2,065円 △165 円 :100株単位
 携帯電話や自動車の需要減の影響から09年3月期の連結業績予想を再び下方
修正し大きく下落して始まりましたが、これまですでに大幅に下落していたこ
とや悪材料出尽くし感から切り返し、大幅高となりました。

メルコ (6676) 1,080円 ▼200 円 :100株単位
 景気の減速を受けて法人・個人共に需要が弱含んだことや半導体部品の値下
がりなどから上期の業績予想を下方修正したことが嫌気され、ストップ安とな
りました。

JSR (4185) 1,056円 △100 円 :100株単位
 外資系証券が液晶パネル業界の在庫調整がある程度進んでいることや、合成
ゴムも価格面で利益は確保できるとして紹介したことから注目を集め、ストッ
プ高となりました。