7日の米国市場が連日の大幅安となり、為替も再び1ドル101円台となったこ
とに加え、寄り付き前の外国人売買動向(市場筋推計、外資系12社ベース)も
売り越しと伝えられたことなどから、日本市場も売り先行の始まりとなりまし
た。主力株の多くが本日も売り気配からの始まりとなり、日経平均は寄り付き
後も下値を切り下げる展開が続きました。シカゴ市場の日経平均先物の清算値
を下回る水準で下げ渋る動きも見られましたが、積極的な買い気に乏しく再び
下げ幅を拡大、日経平均は9,700円近辺での値動きで前場段階は取引を終了しま
した。

 後場に入ってからは一段と下げ足をはやめる展開となりました。日経平均は
寄り付きこそ前引けから小幅に値を上げたものの、寄り付きの買い一巡後は再
び下げ幅を拡大、ところどころで下げ渋る場面も見られましたが、上値の重さ
が確認されるたびに売り直される展開が続きました。為替が急激に円高に振れ
たこともあいまってパニック的な売りもかさみ、日経平均は一時9,100円台半ば
まで売り込まれました。引けにかけては買戻しなどから若干切り返すものの、
引け際には再度売り直され、日経平均は下げ幅900円を超える大幅下落となりま
した。

 小型株も例に漏れず売り急ぐ動きとなり、日経ジャスダック平均や東証2部
株指数は連日の大幅下落、東証マザーズ指数にいたっては下げ幅10%を超える
暴落となりました。業種別には、電力株やガス株などに底堅い銘柄が見られた
ほかはほぼ全面安の展開となり、特に海運株や非鉄株、自動車株などの外需関
連銘柄の下げが指数の下落を牽引しました。

 買い手不在のなかずるずると下値を切り下げ、日経平均は900円超の下落とな
り、今年最大の下げを記録しました。世界的な金融不安、信用収縮の動きを背
景に一向に下げ止まる気配がないなか、外国人投資家などの換金売り、見切売
りがかさんだようです。本日の下落で5日連続安、その間の下げ幅も2,000円を
超えていることから、いつ反転してもおかしくない状況にあると思われますが、
為替も1ドル100円を割り込むなど次々と悪い材料が出てくるなかでは、なかな
か底入れ感も強まらないようです。米国市場が下げ止まらないことには日本市
場の反発も期待しにくく、悲観的な相場のなかで、悪材料に敏感に反応する展
開が続きそうです。


日経平均            9,203.32 (▼ 952.58)
日経225先物         9,090 (▼1,120 )
TOPIX            899.01 (▼ 78.60)
単純平均             230.89 (▼ 20.33)
東証二部指数           1,923.20 (▼ 114.32)
日経ジャスダック平均       1,071.34 (▼ 56.49)
東証マザーズ指数          271.68 (▼ 32.39)
東証一部
値上がり銘柄数          44銘柄
値下がり銘柄数         1,649銘柄
変わらず             14銘柄
比較できず            3銘柄
騰落レシオ           54.96%  ▼ 0.91%
売買高            28億5785万株(概算)
売買代金        2兆4216億8400万円(概算)
時価総額          287兆0056億円(概算)
為替(15時)          100.47円/米ドル


・世界同時株安、アジアや中東も急落 為替は一時100円割れ
・英政府、複数の大手行に公的資金を一斉注入 最大9兆円
・日銀のドル資金供給 外銀の調達意欲強く1.8倍の応札
・日銀金融経済月報、景気は「当面停滞」 回復時期は後ズレ
・9月の倒産負債総額は前年比11倍 戦後2番目 商工リ
・8月の産業機械受注額、海外落ち込み前年同月比14.3%減
・9月の景気ウオッチャー調査、過去2番目の低水準に
・国内サーバー出荷額、07年は更新投資の谷間で6%減
・ガソリン店頭価格、4カ月半ぶりに160円台 9週連続下落
・大日本印刷、クレジット3ブランド搭載のキャッシュカード提供
・香港金融管理局、公定歩合に当たる基本金利を1%引き下げ
・豪コモンウェルス銀、英銀HBOS傘下の豪地銀大手を買収
・英サッカークラブ全体で5千億円超の負債 協会会長
・米大統領選2度目の討論会、主に経済問題で論戦
・アイスランド、国が破たん寸前でロシアに金融支援を要請



ビックカメラ (3048) 30,300円 ▼4,000 円 :1株単位
 家電量販店でのパソコン販売などが伸び悩んだことや、BSのデジタルハイ
ビジョン放送立ち上げの費用などから08年8月期の連結経常利益が従来の増益
予想から一転減益となりそうだとの観測記事があったことから、ストップ安と
なりました。

電 通 (4324) 174,800円 ▼19,600 円 :1株単位
 国内広告市況の落ち込みなどを理由に外資系証券が投資判断や目標株価を引
き下げたことから、大幅安となりました。

トヨタ (7203) 3,280円 ▼430 円 :100株単位
 自動車需要の減少や北米での販売不振などから09年3月期の連結営業利益が
前期比約4割減になりそうだと報じられたことや、外資系証券が投資判断を引
き下げたことなどから、大幅安となりました。

リソー教育 (4714) 1,630円 △200 円 :1株単位
 コストの削減や子会社の事業損失引当金が当初の計画より減少したとして、
08年8月中間期の営業利益見通しを引き上げたことや、発行済み株式総数の7%
にあたる30万株を上限とした自社株買いの計画を発表したことから、ストップ
高となりました。

伊藤園 (2593) 1,366円 △113 円 :100株単位
 サントリーが清涼飲料を値上げすると報じられたことから、値上げが浸透し、
伊藤園にも値上げによる収益改善を期待した買いが集まり、大幅高となりまし
た。

ホギメディ (3593) 4,930円 △110 円 :100株単位
 手術用キットの成長が続くことや、為替や景気動向に左右され難い事業内容
だとして外資系証券が上期の決算が営業増益となりそうだと報告、堅調となり
ました。