1日の米国市場が引けにかけて下げ渋ったことや、シカゴ市場の日経平均先
物も堅調だったことなどから、日本市場も買い先行の始まりとなりました。日
経平均は昨日の高値水準まで上昇となりましたが、その水準からは利益確定売
りや戻り売りもかさんで上値が重く、上値の重さを嫌気する売りに押され下落
に転じる格好となりました。11,300円が意識される水準でいったん切り返す場
面もありましたが、引けにかけては先物主導で売り急ぐ展開となり、11,300円
を大きく割り込んで安値圏での引けとなりました。

 後場からは一段と下値を探る展開となりました。寄り付きの売りが一巡した
後にいったん戻りを試す場面もありましたが、11,300円を前に上値は伸び悩み、
概ね11,200円台前半での売り買い交錯が続きました。しかしながら、引けにか
けては上値の重さも嫌気され売り急ぐ展開となり、日経平均は11,200円をも割
り込んで年初来安値更新となりました。

 小型株も大幅下落となりました。前場段階ではまだ下げ幅も限定的でしたが、
後場に入って売り急ぐ動きとなり、日経ジャスダック平均や東証2部株指数は
大幅安、東証マザーズ指数は前日比4%を超える下落となり、揃って年初来安
値更新となりました。業種別には、電力株などのディフェンシブ銘柄や小売株
など内需関連銘柄には堅調な銘柄が見られましたが、世界的な景気悪化の影響
が懸念され、自動車株や商社株、機械株などの外需関連銘柄が軒並み軟調とな
りました。

 前場段階で、話題となっていた米金融安定化法案の修正案が可決されたと伝
わりましたが、特に材料視する動きは見られず、日経平均やTOPIXはそろ
って年初来安値更新となりました。金融不安もさることながら、世界的な景気
の悪化も取り沙汰されており、市場の関心は企業業績の動向に移りつつあるよ
うです。日米の決算発表本格化を前に買い手控え気分も強く、今後発表される
経済指標や企業業績次第では、一段と下値を探る展開になる可能性もありそう
です。


日経平均            11,154.76 (▼213.50)
日経225先物         11,150 (▼290 )
TOPIX            1,076.97 (▼ 24.16)
単純平均             278.58 (▼ 7.21)
東証二部指数           2,303.48 (▼ 39.64)
日経ジャスダック平均       1,258.10 (▼ 14.65)
東証マザーズ指数          373.84 (▼ 19.21)
東証一部
値上がり銘柄数          283銘柄
値下がり銘柄数         1,368銘柄
変わらず             56銘柄
比較できず            1銘柄
騰落レシオ           68.42%  ▼ 1.91%
売買高            21億3643万株(概算)
売買代金        2兆2035億8900万円(概算)
時価総額          343兆8100億円(概算)
為替(15時)          105.91円/米ドル


 世界的な景気悪化の影響が懸念され、外需関連銘柄が軟調

富士通 (6702) 628円 △28 円
 赤字の続くHDD(ハードディスク駆動装置)事業を売却すると発表したこ
とから、事業再編による収益改善を期待した買いが集まり、大幅高となりまし
た。

ソフトバンク (9984) 1,305円 △31 円 :100株単位
 モバイル事業を中心にキャッシュフローは引き続き問題なく循環していると
して、外資系証券が投資判断を引き上げたことから、堅調となりました。

ディスコ (6146) 2,725円 ▼230 円 :100株単位
 08年7-9月期の売上高の速報値を発表、半導体市況の悪化により販売が低調と
なっていることが嫌気され、大幅安となりました。

東洋水産 (2875) 2,905円 △100 円
 北米などで主力の即席麺の売上が値上げにも関わらず伸びていることや、世
界的な小麦市況の下落により来期はコスト減も期待されるとして、外資系証券
が投資判断や目標株価を引き上げ、大幅高となりました。

しまむら (8227) 7,120円 △390 円 :100株単位
 生活防衛意識の高まりから来店客数が減少したとして08年8月中間期純利益
が従来の増益予想から一転減益となりましたが、09年2月期通期の連結業績予
想が下方修正されたものの増益予想は維持したことを評価した買いが集まり、
大幅高となりました。

クラレ (3405) 954円 ▼75 円 :500株単位
 繊維関連事業での原料高、価格競争の影響から、08年4-9月期の連結経常利益
が従来予想を下回るのではとの観測記事が報じられ、業績悪化を懸念した売り
が集まり大幅安となりました。


・米金融安定化法案、上院は賛成多数で可決 下院採決は不透明
・9月の米新車販売は17年ぶり低水準 金融危機が実体経済に波及
・日経平均が年初来安値を更新 根強い先行き懸念で下値模索
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