米国市場はまちまちとなりましたが、原油価格も高値をつけた後、落ち着い
ていたことや為替も落ち着いていたことから買い先行となりました。外国人売
買動向(市場筋推計、外資系13社ベース)は売り越しと伝えられたのですが、
寄り付き前に発表になった日銀短観も予想を若干上回り、景況感の底堅さが見
られたことや月替わりでディーラーなども手を出し易かったことで買い先行と
なったものと思われます。それでもそうした買いが一巡した後は戻り売りや手
仕舞い売りもかさみ上値を押さえる展開となりました。

 後場に入ると為替が円高に振れたこともあり、軟調となりました。寄り付き
から売り先行で始まった後は前場にもみ合いとなった水準まで戻る場面もあり
ましたが、円高が一段と伸展すると目先筋の見切り売りがかさみ一気に下落と
なりました。海外市場動向も不透明であり、景況感に対する懸念も強く、押し
目買いや買戻しも限定的となりました。ここまで、大きく下落した銘柄などは
底堅い堅調なものも目立ちますが、積極的な買い気には乏しくちょっとした売
りにすぐに押されてしまうようです。

 小型銘柄はまちまちとなりました。東証マザーズ指数は前日の大幅下落の反
動もあって大幅高となりましたが、日経ジャスダック平均や二部株指数は横ば
いとなりました。先物は前場はまとまった売り買いも見られましたが、後場に
入ると途端にまとまった売り買いは見られず、ちょっとした売り買いで大きく
ぶれるという感じでした。大きく持高を偏らせるというよりは目先筋の売買が
中心と見られ、方向感のない展開となりました。

 9日連続で下落となりました。ざっと遡って見ても2004年の9月(見落とし
があるかもしれませんが・・・)以来ではないかと思われるくらい、「ほとん
どない事」が起きているのです。その時は5連騰となりましたが、いずれにし
ても「万人が呆れ果てたる値が出れば、それが高下の界なりけり」(三猿金銭
秘録)と言うこともあり、これだけ下がれば少しは戻りを期待してもいいので
はないかと思います。


日経平均            13,463.20 (▼18.18)
日経225先物         13,460 (▼10 )
TOPIX            1,320.07 (▼ 0.03)
単純平均             342.23 (△ 0.14)
東証二部指数           2,867.65 (▼ 2.60)
日経ジャスダック平均       1,494.72 (▼ 0.76)
東証マザーズ指数          549.90 (△ 9.55)
東証一部
値上がり銘柄数          871銘柄
値下がり銘柄数          728銘柄
変わらず             123銘柄
比較できず            3銘柄
騰落レシオ           83.46%  ▼ 2.8%
売買高            18億6219万株(概算)
売買代金        2兆1176億2800万円(概算)
時価総額          422兆7953億円(概算)
為替(15時)          105.74円/米ドル


・6月の日銀短観、大企業の景況感が3期連続の悪化
・路線価が3年連続の上昇 1平方Mの全国平均は14万3千円
・6月のNY株式、ダウは1288ドル下落で史上2番目の下げ幅
・5月の毎月勤労統計、現金給与は5カ月連続の増加 
・6月の新車販売、2カ月連続減 小型車やトラックの減少響く
・6月の軽自動車販売は15カ月連続の減少 軽トラックが振るわず
・ガソリン店頭価格が180円台に 10円以上値上げ目立つ
・東京千代田区の立体駐車場で基準の160倍の高濃度アスベスト 
・足利銀行が民間銀行に復帰 証券会社が地銀経営に参画する初事例
・国税局、デンソーの155億円の申告漏れを指摘 デンソーは異議
・仏裁判所、偽ブランド品の取引放置で米イーベイに賠償命令
・米クライスラー、大型車の生産工場閉鎖と人員削減を発表
・米ガソリン小売り価格が最高値更新 1ガロン4ドル台定着
・世界半導体売上高、家電向け需要が好調で5月は7.5%増



東建物 (8804) 588円 ▼99 円
 分譲マンションの販売不振に加え連結子会社の業績が期初予想を下回ったこ
となどから、従来増益予想としてきた08年6月中間期の連結純利益が減益とな
ったようだと発表、外資系証券が投資判断を引き下げ、大幅安となりました。

中央三井 (8309) 660円 △28 円
 国が公的資金注入に伴って保有している優先株の一部返済を発表、そのうち
990億円分は市場を通さず優先株のまま買い入れ償却することで、一株当たり利
益の希薄化が抑えられると好感され、大幅高となりました。

ファナック (6954) 9,900円 ▼470 円 :100株単位
 世界的な景気減速の広がりを受けて受注が大きく悪化する可能性が出てきた
として外資系証券が弱気の短期レーティングを発表、日銀短観で全規模・全産
業合計の設備投資計画が前年比減となったことも嫌気され、大幅安となりまし
た。

リソー教育 (4714) 1,638円 ▼77 円 :1株単位
 校舎の新規開設や移転の費用がかさみ08年3-5月期の連結業績が減益となった
ことが嫌気され、失望感から大幅安となりました。

ユニー (8270) 1,073円 △27 円
 ユニー単体のスーパー事業は苦戦、傘下のコンビニエンスストアも不振だっ
たが、販売管理費や店舗貸借料などのコスト削減が功を奏し、08年3-5月期の
連結純利益が増益となったことから、堅調となりました。

不二越 (6474) 454円 △41 円
 国内・アジア向けの工作機械が伸び、自動車用の高機能ベアリングや精密ベ
アリングの需要も拡大したことから、08年11月期の純利益見通しが上方修正さ
れ、大幅高となりました。