来週も外部環境に一喜一憂
 来週も外部環境に一喜一憂する展開が続きそうだ。米国市場では市場予想を下回る経済統計が相次ぎ、景気減速への警戒感が高まる一方で、NY原油、CRB指数などが最高値を更新し、インフレ警戒感も台頭している。さらに、FRB議長の発言でドル資産離れに拍車が掛かり、ドルは対ユーロで最安値を更新、対円でも年初来安値を更新している。「円キャリー」ならぬ「ドルキャリー」がまことしやかに囁かれ始めており、ドル安が更に進行する可能性は否定できない。

 日本の主力企業は、3Q決算時に想定為替レートを円高方向に見直したが、概ね1ドル=105円に設定しているケースが多いだけに、これ以上、円高が進行すると今期業績のみならず、来期業績に対する警戒感も強まりそうだ。日経平均は週初に14000円台を回復したが、買い戻し主体の側面が強く商いは低調。週末の円高進行など悪材料が出ると急落するリスクをはらんでいる。さらに、東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は、日経平均が昨年初来安値を記録した1月22日に52.75%まで低下したが、リバウンドの過程で徐々に上昇し、27日には136.36%と2006年8月下旬以来の高水準を記録。週末にかけて若干低下したが、111.79%となっている。騰落レシオは、一般的に70%未満が「売られ過ぎ」、120%以上が「買われ過ぎ」と言われ、騰落レシオが上向けば底入れシグナル、逆に株価が高値圏で騰落レシオが低下すれば下げ転換のシグナルとみられている。外部環境次第の側面が強いが、日経平均は今週高値14105円が目先天井となる可能性もある。1月中旬から続く戻り相場は、正念場を迎えると言っても過言ではなさそうだ。

 来週のイベントでは、米国市場で重要な経済統計(ISM製造業、ISM非製造業、雇用統計など)が控えているほか、OPEC総会が予定されている。経済統計とOPECの動向次第では、スタフグレーション(景気後退と物価上昇が同時進行)懸念が強まる可能性もある。日本では、SUMCO、積水ハウスなどの本決算発表や、日銀金融政策決定会合、福井総裁の会見などに注目したい。(1トレーダーズ)


日経平均:13603.02円(▼322.49円)
TOPIX:1324.28(▼28.82)
売買高概算:19.7982億株
日経平均(25日移動):13523.61
25日線からの乖離率:0.59%
騰落レシオ(25日移動):111.79
サイコロジカルライン:6-6
RSI:60.10
日経225先物:13560円(▼360)
日経JQ平均:1553.27(▼0.76)
マザーズ指数:695.33 (▼13.01)
ヘラクレス指数:1043.60(▼23.13)



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・失業率と求人倍率、1月は前月比横ばい 雇用情勢の判断据え置き
・消費支出は2カ月連続でプラス 1月は3年8か月ぶりの増加率
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