東京で編集者としてバリバリ働き
70を過ぎて リタイア後
新潟の限界集落の再生古民家にひとり暮らしているKさん
ファッションは 地味なのだが洗練されていて 知的でおしゃれ
美しいグレーヘアーをショートにまとめ
お化粧はされているのかわからないほどの自然体
料理が得意で 集落の行事には
丁寧かつ美しい料理を手ずから作られる
自然のもので 様々な造形を作り出される魔法の手を持つ方
和かな笑みと内面から滲み出る「ひととしての美しさ」が
私にとって 憧れの的
山河の秋の風景を観て
「このまま 溶けてしまいたい・・・」と言った彼女
こんなふうに生きてみたい
「美しいひと」は 歩んできた道そのままで「美しい」
昨今は「死語」と化していますが
それを「大人としてのたしなみ」というのかもしれません
今回の地震で
あの限界集落の人々は無事に過ごされているでしょうか
案じています
中学生の頃読んだ松本清張「ゼロの焦点」
舞台は「能登」でした
松竹映画で主人公「禎子」を演じた「久我美子」は侯爵家の出身
その美しい佇まいと能登の海に魅せられて
何度も岬を巡りました
明るい太平洋育ちの私は
漆黒の日本海に沈む夕陽を見て 心が波だったのを覚えています
天災とはいえ あの能登の人々の命と細やかな暮らしが
一瞬にして様変わりしてしまった・・・
八百万の神々よ
彼の地の人々を救ってはくれまいか
そんな悲劇の幕開きとなってしまった・・・2024年
とても 重苦しく悲しい毎日を送っています
昨年 朝ドラで一躍有名になった「バイカオウレン」
初めて 小さな蕾をつけ
開こうとしていた今朝
年明けから疲れきった心と体に
美しい「生命の誕生」は 驚きと力強さを届けてくれました
今日は「小寒」
「寒の入り」です